1週間前、アメリカ人の友人たちは至極のんきな様子で、

 

「コロナウイルスの話ばかりで、いやね~」

「あなたの国ではどんな感じ?」

 

などと雑談の話題にする程度で、それほど深刻そうには見えなかった。

 

マスクしている人はいないし、学校も会社も通常通り。

 

日本やヨーロッパが未曽有の危機に右往左往しているのを横目に、

大統領選挙に盛り上がっていた。

 

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3月13日(金)。

 

アメリカに国家非常事態宣言が出されて、私たちが住む地域周辺は、軒並み2週間の休校学校が決まった。

 

公務員や会社員は基本的にテレワーク(リモートワーク)を推奨されて、役所の事務作業などは一部継続されるけれど、すべてのアクティビティはキャンセル。

 

図書館は3月末まで休館。

 

不要不急の旅行や人との接触を避け、手洗い励行。

 

カウンティからは、お休みの間に小グループでの集合(お家に招いたり、遊びに行ったり)は避けるようにメールが届く。

 

ショッピングモールは開いてはいるけど閑古鳥で、

「毎朝・毎晩、手すり、店内、エレベーター内など、アルコール消毒を欠かしません」

と衛生管理の徹底を猛アピールしている。

 

なにやら一気に不穏な気配・・・チーン

 

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COSTCOは、ぎゅうぎゅうでガラガラ

 

週末前の夕方、出かけたついでに、コーヒーがなくなりそうなことを思い出し、COSTCOに寄った。

 

平日の夕方って、いつもならそれほど混んだりしないはずなのに、今日のCOSTCOは大入り満員。

 

駐車場に車を止められず、駐車場近辺は大混雑。

 

店内も激混みで、店の奥まで長い行列ができている。

 

数日前から、紙製品は品切れ中で、入口に

「out of stock」の看板が掲げられ、

トイレットペーパー、ティッシュペーパー、サニタイズペーパー、消毒用洗剤、小麦粉

など、在庫切れの商品名がずらりと並ぶ。

 

店先から奥まで続くこの行列は、どうやら水のペットボトルを買う人の列らしい。

16.5oz(オンス、約500nl)40本セットのボトルウォーターは、1家族につき2つまでの購入制限つきで、それを手に入れるべく、みんな並んでいるのだ。

 

大量パックのペットボトルウォーター。

これを毎週買ったらゴミがすごいことになるなといつも眺めている。

 

 

アメリカの水道水は飲めるけど、「Tap water(水道水)」はおいしくない。

 

水道管が古いらしく、鉄さびの臭いがしたりすることが多いので、水道水はきれいだし、飲めるけど、基本、飲み水は買う。

 

ちなみに、我が家の水はウォーターディスペンサーの宅配ボトルウォーター。

Ready Refresh

 

5G(ガロン、18.9ℓ)のボトルは超ヘビー。

女性や子供には持ち上げることも難しい大容量。

このクアランティン騒動で、注文が殺到し、

空のボトルが足りなくて困ってるらしい。

 

 

行き交う人の買い物カートには、水パックと、大量の卵、パスタなどなど、そして、市販薬(Over-the counter-medicine)でいっぱいだ。

 

 

とりあえず具合が悪くなったら市販薬薬に頼るのがこちらの常。

 

日本の市販薬の範囲より、はるかにたくさんの薬が店頭で手に入るので、解熱剤やら咳止めやらいろいろな薬を買っていく。

 

 

 

普段は紙製品が積んである棚はガラガラ。


 

2週間は不要不急の外出は避け、人と2m以上の距離を保って生活しましょうというお達しが出ているので、みんな巣ごもりの準備。

 

 

我が家は若干出遅れ気味だけど、米とか冷凍食品を少し買い足して、大人しく巣ごもり。

 

現地の人は豆とか、パスタとか、冷凍ピザとか小麦粉とか買い足してるらしいけど、日本人はアジアスーパーで、米とか餅とか買ってるニヤリ

 

お国柄が出るな~。

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ニュースの単語の使い分け 「隔離」

 

ところで、TVのニュースなどで「隔離する」という言葉が出るときは、

「isolate(アイソレイト)「quarantine(クアランティン)の2つの単語が使われる。

 

どちらも日本語の辞書を引くと「隔離する」とか「分離する」とかいう意味があるけれど、実際こちらでは微妙に使い方を分けているようだ。

 

isolate は、感染者を別の場所に隔離し、未感染者と分けること。

quarantine は、感染は未確認ながら感染の可能性がある人や、未感染の人を分離すること。

 

感染者と濃厚接触したことが分かっているけど、発症してない人は2週間のquarantineが求められ、感染者は病院でisolateされる。

 

つまり、私たちは目下2週間の「self-quarantine」状態。

 

 

食料や水、薬などの備蓄を抱えて、🏡に閉じこもる日々。

 

2週間前の日本はこんな感じだったのかな~。

 

 

薬  薬  薬  薬  薬

 

カウンティから浴びるほどの宿題攻撃を受ける我が息子ちゃんは、宿題がアップされるポータルサイトとにらめっこしながら、2週間の間にできるかしらと宿題の山と格闘中。

 

暇で暇で友達とショッピングモールに行こうとして母に怒られた娘は、ふてくされて籠城中。

 

保育園はかろうじてあいているけれど、自主休校を決めた末っ子は、することがなくてストレスの塊。

 

いつもは不在の昼どきに「俺のごはんは?」とか言ったらキレられることは火を見るよりも明らかなので、妻にご機嫌伺いのコーヒーを淹れ、積極的に皿洗いをしてくれる旦那さん。

 

我が家の「self-quarantine」生活は、まだまだ始まったばかりです。