アメリカ行きがほぼ決定

2018年9月ごろ、

ずいぶん前から俎上にだけは上がっていた夫のアメリカ赴任の話が本格化。

 

まだ正式な辞令ではないから、確定ではないけれど、

このままいけば3月からアメリカですよと。

 

商社やメーカーの海外転勤だと、普通の国内転勤と同じように、

直前に辞令が下りて、はい、では来月からアメリカね! みたいなことになるんだろうかうーん??

 

夫の会社が特殊なのか、普通なのか、とにもかくにも半年前に予告があって

正式な辞令は、我が家の場合は2月らしい。

 

それまでに、対応可能な海外引越の手続きを始める。

 

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子どもの学校どうしよう?? 情報収集はネットと教育相談で

 

 

一番問題なのは子どもの学校問題で、まずは情報収集から上差し

 

 

海外赴任に同伴する子どもの教育問題については

 

海外子女教育振興財団(JOES)ジョーズ

 

という、外務省や文科省の認可を受けた財団法人で個別相談にのってくれる。

 

 

ここは、海外転勤が頻繁にある企業などでは、会社ごと会員になっていて

無料で相談できるシステムもあるらしい。

 

夫の会社では特にそういう制度はないので、自腹で5200円を支払って

教育相談をお願いしてみる(2019年4月から6000円に価格変更)。

一度5200円を支払うと、一年間は継続して相談に応じてくれるようだ。

 

 

東京・愛宕の財団事務所にお伺いして面談相談。

 

そこで開口一番、「一番大変な時期のお子さんの年齢ですね。」とえー?

 

中学生、高校生という年齢は、思春期であることに加え、

子どもの教育環境にとっても、赴任同伴するには微妙な時期らしい。

 

日本の友だちとの別れや言葉の壁に阻まれる海外生活での不安など

情緒的な問題はもちろん、教育制度の違いや帰国時期によって

今後の子どもたちの進路に大きく影響することが問題なのだ。

 

我が家はまだ、中学受験などをしておらず、

現状を変えることに何ら抵抗がないからよいけれど、

中高一貫の私立中学などに行っている場合や、すでに高校受験を終えて、

希望の高校に通っている場合などは、現状を変えるのは大きい決断に違いない。

 

我が家の場合、今はいいけど、きっかり3年間の期限つき渡航なので、

帰国後の身の振り方も事前に検討しておくことが必要だ。

 

スクールカレンダーの違いが大問題!!

 

日本のスクールカレンダーは4月はじまりで3月終わりだけれど

アメリカでは9月はじまりで6月終わり。

 

学年区切りをGradeといい、Grade1~12までが小学校から高校の年次。

 

私たちが住む予定のメリーランド州では、

kindergarten(幼稚園年長)~Grade12(高校4年生)までが義務教育。

義務教育が長くて羨ましいな。。。チュー

 

ちなみに、日本の小学校にあたるelementary schoolはGrade5thまでで、

Grade6thはMiddle School(日本の中学校)の年次らしい。

 

日本の教育制度でいう 6・3・3制は

こちらでは5・3・4制になっていて、High Schoolが四年制だ。

 

そして、高校の年次は
  1年生:freshman
  2年生:sophomore
  3年生:junior
  4年生:senior

というらしい。大学も同じ。

 

 

そんなアメリカの教育事情にあわせていくと、我が家の場合こんな感じ。

【ケーススタディ】 2019年3月渡米

★15歳の娘の場合

 2018年9月現在、公立中学校3年生。2019年4月の公立高校入学を目指して受験勉強中。

 →Grade 9th(High school1年生〈freshman〉)

 

★12歳の息子の場合

 公立小学校6年生。このまま公立中学校に進学予定。

 →Grade 6th(Middle school 1年生)

 

★3歳の息子の場合

 現在フルタイムで保育園登園中。年少さん。

 →とりあえず、保留。2020年9月から義務教育のKindergartenに入れるかな?

 

 

3月渡米のタイミングでは、日本ではそれぞれの学年がほば修了している予定だけれど、

3月から6月までの残り3か月強を、もう一回元の年次で勉強することになるのだ。

 

そして9月に新学年に上がる。

 

High schoolは義務教育の一環なので、入試などはなく、

その地区の居住者ならば誰でも入れるようだ。

 

よかった。。。キラキラ

とりあえず、渡航先で行く学校がなくて困るという心配はないらしい。

 

 

でも、このschool カレンダーの違いが、今後彼らの進路には大きく響いてくるのだ。

 

卒業できない!? そうしたら受験はどうなるの?

 

赴任期間は3年間。

 

2019年の3月から2022年の3月まで。

 

その間、高校と中学に通う子供たちは、まるまる3年間過ごしても

あと3,4か月足りなくて、現地の学校は卒業できない。

 

学校制でいうと、息子はMiddle School(中学校)は卒業できることになるけれど、

日本の教育制度に換算しなおすときは、学校ではなくGradeだけを判断材料にするから

Grade9thを修了していないと中学校を卒業したことにならない。

 

つまり、渡米直後に3月から9月までの半年分、日本と同じ年次を繰り返すことで

日本に帰ったときには、その半年分が足りなくて学年が修了できなくなるのだ。

 

しかも帰国時期は二人ともそれぞれ高校進学、大学進学の受験の年にあたるから

父について3月なんかに帰国した日には、その後の進路に大いに困る。

 

高校も大学も、そういう状況に対応して、

9月からの入学を認める後期編入制度もあるようだけど、

いずれにしても日本の教育制度から半年遅れるので、その後の進路に影響する。

 

むーーーえー?

 

 

と、ここまで調べて理解するのに、えらくエネルギーを消耗。

教育相談をしてくれた帰国子女財団の方も、「大変ですよね」の連発だった。

 

世の中には、経験してみないとわからないことがいっぱいあるな。。。