一筋縄ではいかない、教育委員会との面談の続き。
一番の難関は、予防接種の不足確認とツベルクリンチェック。
すったもんだの面談の後、同じビルのヘルスセンタールームへ行けと言われた。
時間はすでに3時27分。
ヘルスセンターの受付は3時半までだから急げと言われて走ったら
すでに「closed」で、「See you tomorrow」と言われる。。。
ルーズなんだか、パンクチュアルなんだか
もうどっと疲れて、翌日再来。
翌日ヘルスセンターでは、係の看護師さんのインタビューを受けて、
予防接種の履歴をチェックしてもらう。
予防接種は日本でがっつり打ってきたので、(赴任準備 予防接種編 参照)
すんなりOK!
問題はツベルクリン反応だ。
ツベルクリン反応は、tuberculosis(=結核)の抗体反応検査で、
日本では赤ちゃんのうちにチェックして、結核菌が体内にないことを確認したら
BCG(結核の生ワクチン)を接種して(今は、ツベルクリン反応検査は省略して直接BCGを接種)
体内に結核の抗体を作らせる。
これのおかげで、日本ではほぼ結核は絶滅とか言われているけれど
アメリカではBCGの接種はない。
つまりアメリカ人は結核の抗体を体内に持っていないけれど、
日本人は抗体を持っているのがデフォルト。
これが問題で、入学前にツベルクリンチェックをして、陽性反応が出ると
結核の感染を疑われ、レントゲンを撮らされたり、薬を飲まされたりと厄介なことになる。
でも、日本人はそもそも、わざわざ結核菌を体内にうえつけて抗体を作らせているのだから
ツベルクリン反応は陽性が出て当たり前なのだ。
ごく微量なので、ラッキーなら陰性としてスルー出来るのだけれど、
大概の日本人はひっかかるらしい。
どうかひっかかりませんようにと祈りつつツベルクリンテストを受けて、
結果は2日後。
また、ここに来るのか・・・
2日後、我が家は二人ともラッキーで、ツベルクリン反応は陰性。
ちょっと怪しいけど、まあいいわと言われ、ようやく登校の許可が出た
これでやっと、学校の面談予約ができる!
そう、まだもう1段階あるのだ。
カウンティの許可をもって、それぞれ中学校と高校のスクールカウンセラーの面談を受ける。
それぞれの学力レベルをはかり、受ける授業を決め、必要な文具などをそろえて
スクールバスの手配をしてもらう。
カウンセラーとの面談も、予約をすっぽかされて不在だったり、カウンティのサイトがダウンして
今日は何も登録できないから、また明日ねと言われたり・・・。
いろいろいろいろ乗り越えて、
子どもたちがようやく学校に通い始めたのは、入国してからちょうど1か月後。
4月3日のことでした。