Drop Kick  UFCアジアシリーズまたも大当たり。そして9.20日本大会はどうなる!? | ☆ 格闘技 LOVE インパクト ☆極嬢魂レンノカ 降臨☆

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Drop Kick



橋本宗洋氏 コラム




1.4シンガポールに続いて、3.1UFNマカオ大会も大当たり。

UFCアジアシリーズは絶好調と言っていいだろう。


 ベストバウトは文句なしでナム・ウィチョルvs徳留一樹。

1ラウンドはウィチョルが豪快なパンチのラッシュでKO寸前に追い込み、それをしのぎ切った徳留が2ラウンドに反撃。

金原正徳だろうか、ケージサイドからの

「よくしのいだ! チャンスあるぞ!」

という声そのままにテイクダウンし、パウンドを落としていく。

ウィチョルはかなり疲れた表情。

そして、最終3ラウンドは打撃、テイクダウンとも死力の尽くし合いというか底力の比べ合いというか、

まるで妥協のない主導権の奪い合い。

結果、ウィチョルが判定2-1で勝利したが、

こういう試合を日本人と韓国人、

アジアの選手同士でやってくれたことに何よりグッときた。

 日本からは日沖発も出場。

UFCデビュー後2連勝から3連敗と厳しい状況だった日沖だが、アイヴァン・メンジヴァーを判定3-0で下し、久々の白星となった。

1ラウンドから四つ組み→テイクダウンでゲームを支配、バックチョーク、腕十字と極めも積極的に狙う。

それを脱出されて不利なポジションになっても、すぐにリカバー。

この日の日沖は、自分の得意なスタイルとUFCでポイントを失わない闘い方を両立できているように見えた。

 3ラウンド、メンジヴァーの右フックを食らってダウン。

さらに出血に追い込まれて完勝とはいかなかった日沖。

だが劣勢だった試合終盤、ミドルとジャブを駆使して距離を作っていったところも、彼らしい“見せ場”だったんじゃないかと思う。

 




 そして、9月20日にはさいたまスーパーアリーナでの日本大会も行なわれる。

昨年、一昨年はアメリカ時間の土曜夜に合わせて日曜昼間の開催だったが、今回は土曜日。

アナウンスされたのが“アメリカ時間で9月20日”ということでなければ、

シンガポールやマカオと同じ現地時間優先興行になるということだろう。

 一昨年、ブレイク後のUFCが日本再上陸を果たした時には、とにかく“向こう”と同じものが見たかった。

アナウンサー、オクタゴンガール、マッチメイク。

変なローカライズはいらないよと、そういう気持ちだったわけである。

 いまだって、もちろん“向こうのまんま”のUFCをやってくれるんなら、そりゃあ見たい。

しかしアジアシリーズがあり、ブラジルでも頻繁に大会が行なわれている状況では“UFCのイベント”は一つじゃないというか、

さまざまな大会を上下の序列だけで語るものでもないんじゃないか、という感覚もある。

 これまでの日本大会だって、日本人の試合があればプレリムだろうが燃えたわけだ。

その充実度は、9月にはさらに増しているはず。

岡見勇信こそいないものの、川尻達也がいる。

水垣偉弥はランカーになった。

復活した日沖がいて、ファイト・オブ・ザ・ナイト獲得者の徳留がいて、

五味隆典や秋山成勲や山本“KID”徳郁もここに照準を絞ってくるんじゃないか。

川尻や水垣、それに堀口恭司は、

タイトルを狙える位置で日本大会を迎えることになるかもしれない。 

 韓国にもドンヒョンがいて、コリアンゾンビがいて、ウィチョルがいて、さらにチェ・ドゥホが戦列に加わる。

彼らアジアン・ファイターの試合がたくさん見られるならば、むしろ“中途半端な欧米人同士の試合は、逆にいらないっす”ってことにもなったりしないか。

 いや、そりゃアメリカやブラジルのトップファイターが見られれば嬉しいんだけど、

そうじゃなくたってかなりおもしろそうだということ。

あるいはそこに、テコ入れとして日本ゆかりのトップファイターが入ってくるのか。

なんかもういまからめちゃくちゃ楽しみだし、これからの半年は“この流れでいくと日本大会に誰が出るのか、

日本大会までにどんな流れになるのか”が見逃せなくなってくる。たまらんすね。