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水垣 あぁ、こんなに分厚かったって思うんですよね。
川尻 昔は切れないとダメだったんですけど、今はもう冷静に入っちゃうんで、オクタゴンに入って今回考えたのはネガティブなことと金のことですね。『ボーナス』、『ボーナス』、『ボーナス』ってもう(笑)。『ボーナス取れば5万ドル』って思って。
略
──並かそれ以下、負から考えていかないと通用しない。簡単な世界じゃないですよね、2人の戦っている場所は。
川尻 そうですよね。違いますよ。何か、違うよね?
水垣 違いますね。
川尻 細く見えても、米国人とか組み合うと太いよね。
水垣 ヒョロッとした人でも力があるんですよ。
川尻 そうそう。何なんだろうね、アレ?
──日本人だからこそ、勝てるという要素もMMAにはあると思うんです。
川尻 柔道がいけそうだよね。柔道は弱くないですか? 足払いで、結構こかされるし。
──彼らが知る前の今が大切ですね。首相撲やムエタイ系の技も米国人にはないと思っていたら、アッという間に広まりました。
川尻 今がチャンス。これが30年後になったら、プロ野球やサッカーと同じでセンスのあるヤツのなかで、努力したヤツがトップに行ける――そんな世界になってしまうと思う。けど、今は普通の人でも努力をすれば、トップになれるか分からないけど、通用する世界だと思うんです。まだMMAが20年、修斗が25年とかっていう歴史が浅いから。
もう今、米国で成功して強くなれば何億も稼げると分かったから、皆本気になっている。そういう風になったら、数年後には僕なんか通用しない世界になっていると思うんです。だから、今しかチャンスはない。
──2人が結果を残し、MMAファイターの環境を変えることができれば、また日本も変わってくると信じています。
水垣 ……そうですね。
川尻 今のうちにチャンピオンになって、稼いで。
水垣 確かに数年後だと、もっとヤバいですよね。
川尻 ヤバい、ヤバい。もう皆が本気になっている。円安の間にPPVボーナスをつけて、億です。億。
水垣 僕、米国で試合をし始めた時、1ドルが97円ぐらいで。そのあと、どんどん円高が進んで、最後は78円ぐらいになって(笑)。ファイトマネーはちょっとずつ上げているのに、全然上がっていないような感じになっちゃって。
川尻 怖っ。78円ってヤバいよね。
水垣 ヤバかったです。
──円安基調がどこまで続くのか。消費税上昇後の日本経済も、為替も見えてこない部分があるので、少しでも早くランキングをあげて、世界に照準が絞ることができるように期待しています。
川尻 ホント、今ですよね。でも、金の話とネガティブな話しかしていないですね(苦笑)。
水垣 アハハハハ。
川尻 でも、大金が埋まっているからね。UFCには。
水垣 そうなんですよ。
川尻 俺は大金を稼ぎにUFCに行ったんで。夢だけじゃない。金を稼ぎに行っているから。そこも全部、奪い取りたい。フランキー・エドガーが12万ドル&12万ドル。バンタム級は?
水垣 バンタム級はユライアが一番貰っているでしょうね。
──サクラメントのメルセデスのディーラーが、ユライアに乗ってもらうことでイメージアップになると、新車をプレゼントしたこともありました。
川尻 マジっすか。
──ということで(笑)、そろそろ水垣選手の収録時間が迫ってきましたので、最後にファンの皆さんにポジティブなメッセージをお願いします。
水垣 今年、タイトル挑戦権を取れるように一戦、一戦頑張ります。応援、宜しくお願いします。急に真面目になっちゃって……(笑)。
川尻 そうですね、チャカシでも何でもなく水垣君の凄さを自分が出てみて、実感したというか……。そういうのが凄くあるんで、日本のトップは水垣君だと思うので。続いて僕もあわよくばベルトを狙える位置に行きたいと思うので、ぜひ応援よろしくお願いします。
<川尻達也&水垣偉弥生対談 Part.01はコチラから>
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<川尻達也&水垣偉弥生対談 Part.03 はコチラから>