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├ 2014年6月23日 戦争が秩序を決める。
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おくやまです。
先日、すでにブログのほうでも紹介しましたが、
※
▼シュウェラーの新刊:無秩序化する国際関係
http://geopoli.exblog.jp/22816145/
今回はランドール・シュウェラー(オハイオ大学教授)が書いた、
「マクスウェルの悪魔と黄金のリンゴ:新世紀における世界の不調和」
という、非常に面白い本の内容を少し掘り下げて考えてみます。
▼Amazon
Maxwell's Demon and the Golden Apple
: Global Discord in the New Millennium
http://goo.gl/XdpHgG
具体的な中身の説明についてはブログのほうを参照して頂くとして、要するに、この本の中でシュウェラー教授が何を言っているのか?というと、
「今後の国際関係はエントロピーの増大によって無秩序化していく」
という極めてシンプルなもの。
そして、この本の「ツボ」は、シンプルな主張をいかに知的に議論するか?
という点なのですが、特に私が今回強調したいのは、この論の「前提」の部分です。
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さて、シュウェラー教授の言う「前提」とは何か?それは、
「大戦争(覇権戦争)が起こることによって、世界秩序は大きく変わる」
ということです。
そして、今回も
「ハァ?奥山さん、戦争が秩序を決める?!何言ってんの?」
と、恒例のツッコミが入りましたね。わかります。
ですが、冷静な(そして、学問的な)視点で眺めてみると、世界の秩序(「オーダー」といいます)というのは「戦争」で決まってしまう、と言わざるをえないのが現実です。
例えば、いわゆる「戦後の国際秩序」という言葉があります。
これは「現在の世界秩序」(the current world order)のことですが、この“元締め"は、国連の安全保障理事会の常任理事国の5カ国。
俗に「P-5」と呼ばれる拒否権を持つ国々のことでして、このメンバーはいずれも「第二次世界大戦の戦勝国」なのはご存知のとおりです。
具体的にはアメリカ、イギリス、フランス、ロシア(元ソ連)、中国(以前は中華民国)の五カ国です。
現在の国際秩序は、この五カ国がトップに君臨する構造になっていて、この5カ国は70年ほど前の「戦争」によって、現在の立場を獲得したということです。
さて、シュウェラー教授は、この秩序がくずれてご破産になる時に、「覇権戦争」(hegemonic war)が起こる、と想定しております。
これによって国際秩序が一気にガラッと変わるからです。
現在、私達の生きているこの世界は、70年ほど前の第二次大戦という「覇権戦争」から生まれたわけですが、そのさらに一つ前の「覇権戦争」は、今年でちょうど開戦100年を迎える第一次世界大戦。
このように一定のサイクルで「覇権戦争」が起こることによって、新たな「秩序」が構築される。
そして、その「秩序」は戦勝国が創る。
これがシュウェラー教授の言わんとしていることです。
では今後はどうなるのか?というと、実は、シュウェラー教授は「覇権戦争」は起こりそうもない、と考えているようです。
それはなぜか?というと、人類の持っている兵器関連の技術(とくに核兵器)があまりにも強力になりすぎてしまい、大国同士がドンパチするような事態はもはや考えにくいからだというのです。
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ここまでシュウェラー教授の論を読み解いて来て、私はここで「おや?」と想いました。
それはどういうことかというと、
・・・
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