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「天安門事件25周年 東京集会」(6月4日)の報告です
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成26(2014)年6月19日(木曜日)弐
通巻第4272号
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イラク最大のバイジ精油所は本当にISISの手に落ちたのか?
バグダット陥落へ秒読み、いや米軍の空爆介入がある。情報が錯綜
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これほど電光石火の軍事作戦で意外なことがおきたからには、その背景に何か目に見えない大きな仕掛けがあるのではないか。突如、新顔の武装集団が登場し、イラク政府を窮地に陥れたのだから。
シリア国境から出撃してきた武装集団ISIS(イラク・シリアのイスラム国)は、イラク政府と米国メディアが命名するところの「テロリスト」、6月10日に北部モスルを陥落させた。
戦闘員僅か5000名程度と言われるISISが、イラク政府軍30000が守備した街を、それほど容易に陥落させることが出来るのか?
モスル住民はもともとスンニ派が多く、日頃からマリキ政権という名のシーア派を嫌っている。憎悪はふかまっていた。
イラク北西部はサダム・フセインの故郷チクリートに限らず、反政府感情が強く、しかも旧軍人と旧バース党員が十一年間、ひそかに逼塞し、雌伏してきた。この旧体制構成員が一斉にISISに合流し、このためイラク政府軍はモスルから「蒸発」した。
モスル陥落翌日、チクリートとバイジにISISは侵攻した。
16日にはシリアとの幹線道路を確保し、さらにイラク最大の石油精油所があるバイジを陥落させたと現地メディアなどが伝えた。だがニューヨークタイムズの報道によれば、精油所は二ヶ所の入り口が破られたが、まだイラク軍との戦闘がつづいており、精油所はイラク政府軍がコントロールしている観測もあると報じている。
イラクは米軍に空爆を要請した。
しかしオバマ大統領はマリキ政権の背後にいるイランの動きを見ながら「空爆はしない」と反応し、駐バグダット米国大使館員の撤収を開始し、保安のための特殊部隊300名をバグダットに投入した。
在留邦人もおおかたが国外脱出した。
ここで謎だった地下水脈の構図が浮き上がってきた。
イラク北西部は表面の行政をマリキ政権が抑えたかにみえたが、地下では旧バース党とスンニ派の地下組織、それに旧軍人らが一気に合流できる基盤が整っていたのである。
そして、米国が介入したアルカィーダ壊滅作戦で、寧ろイラクに存在しなかったアルカィーダが組織をもたげ外人部隊が介入して、国土を血の海とし、米軍の進めた「民主化「とは旧バース党解体、旧軍人追放という、事実上のスンニ派圧迫であったために、ISISの突如の登場を機に反抗に転じたということになる。
「究極的には米国のイラク介入方法の拙速による失敗の結果が、こんにちのカオス的状況をもたらしたといえる」(『アジア・タイムズ』、6月18日)。
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◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ◎BOOKREVIEW◆
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保守論客がつぎつぎと登場し、憲法、安保、文明を論じた
拓殖大日本文化研究所「公開講座」の講義集大成が一冊に
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遠藤浩一編『日本文明の肖像2』(展転社)
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本書は拓殖大学日本文化研究所が連続的に行った公開講座の講義録と質疑応答を収録したもので、豪華執筆陣が憲法、国防、外交、行政を論じている。ちなみに論客を網羅すると百地章、宮脇淳子、山田吉彦、西村真吾、奈良林直、川口マーン惠美、田久保忠衛、渡辺利夫の各氏。
宮脇淳子氏が次のように近代史の真実をまとめる。
「アヘン戦争で中国の近代史が始まるという歴史は、毛沢東が決めた歴史観」。つまりねつ造である。
「毛沢東はシナ事変の最中に延安に引き籠もり、日本軍と国民党軍が戦いあって弱くなるのを待って、自分たちが国を作ったときにどのように正当性を主張するかという歴史を考え(中略)、中国が日本を見習って近代化にはいった事実をないことにしようとしました。だから、1840年のアヘン戦争から現代までを中国語で現代史とし、屈辱の半植民地化が始まり、中国人が生まれ、太平天国の乱も義和団の乱も革命運動だと書き換えた」。
ところが「この歴史観を日本人までもが取り入れているということは大問題です」。
歴史は突如ねじ曲げられ都合の良いようにねつ造される。中国の歴史は政治でありフィクションであり、そこには一片の真実も科学的客観性もないことがよく理解できる。
こうして目から鱗の論文がずらり並んで、壮観である。
なお編者の遠藤さんは、ことし一月急逝されたため、後編の田久保、渡邊両氏の講演は、遠藤氏不在のまま最初に追悼の挨拶があって議事が進んでいる。言ってみれば、この本は遠藤氏の遺作の一部でもある。
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)東中東の動乱は昔エジプトに住んだ者として、感慨深いものがあります。私が帰国して一週間後にサダトが暗殺されました。
1.石油と日本:早速石油価格が上昇してきた。日本は無条件原発再開だ。大地震が起こる前に日本の子供が日干しになる。原子力委員会は中東動乱を勘定に入れていなかった。
2.エジプトの安定歓迎:エジプトは中東の女王といわれる大国だ。これが軍事政権で安定するのは唯一のプラスのニュースだ。
3.「アラブの春」とその後:米国はエジプトの軍事政権を非難した愚かである。国民は民主主義の掠奪暴行と軍事政権の安全とどちらを選ぶか、といわれれば答えは自明である。ここには米国人のルソー式似非民主主義崇拝の無知と偽善がある。本当の民主主義の起源はギリシャにありそれは無差別平等ではなく、義務の対価であった。
4.中東の歴史と民主主義:中東の五千年は裏切りと虐殺の歴史だった。だから強権以外に支配することはできない。
エジプトカイロの旧城塞(シタデル)の挿話。あるとき地域の支配者が敵対する周辺の土侯に和解を呼びかけた。信じてシタデルに集まった土侯は皆殺しにされた。私のカイロ時代の秘書の父親の遺言は「絶対に他人を信じてはならない。信じればお前は滅ぼされる」だったという。
このような絶対不信(アッラーを除く)の風土にノーテンキなそれも意味不明の米国式民主主義など定着などするわけがない。
5.宗教セクト対立と民族:イランはシーア派である。四代のカリフをあがめる点でスンニー派と違う。私の秘書は、シーア派はイスラムではないとまで極言していた。私にはこのセクト問題は民族的な主張に見える。イラン人は誇りあるペルシャ人の後裔であり、アラブ人には従属したくないのだろう。その民族意識がスンニーに対抗するシーア派をつくったのではないか。
6.中東の将来:イラクを動かす変数は、民族(クルド人、アラブ人、イラン人)、石油利権(北部、南部)、宗教(スンニー派、シーア派)、国家(イラクとイラン)、武器供給国、国際社会など多数だ。だから簡単に決着はつかないだろう。米国はこの猛獣、毒蛇、毒虫の棲む見込みのない中東に再度手を突っ込むのだろうか。
イラクを独立国にするよりも国連の委任統治にする方が可能性があるかもしれない。
(東海子)
(宮崎正弘のコメント)動乱変数を『民族』「石油利権」、そして『宗教』などにクラシファイするあたり、重要な指摘だと思います。最大の要素は、しかし民族宗教対立に深く石油利権が重なった複合要素でしょう。
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(読者の声2) 天安門事件25周年記念大会報告です
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(三浦)
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宮崎正弘 vs 川口マーン惠美
『なぜ、中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック、972円)
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『2013年後期の中国を予測する』(石平氏との対談第4弾 ワック)
『2013年の中国を予測する』(石平氏との対談第3弾 ワック)
『増長し無限に乱れる欲望大国、中国のいま』(石平氏との第2弾 ワック)
『絶望の大国 中国の真実』(石平氏との対談シリーズ第1弾。ワック)
『猛毒国家に囲まれた日本』(佐藤優氏との対談。海竜社)
『日米安保、五十年』(西部邁氏との対談。海竜社)
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