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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成26(2014)年6月17日(火曜日)
通巻第4268号 <前日発行>
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マンションの五軒に一件が空室。中国都市部で調査
少なく見積もっても78兆円が不良債権ローンとなっている
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中国バブルの実態は中国政府の出鱈目な公表数字はともかくとして、やや信用に値する数字をいくつかの研究機関が発表している。
マンションの五分の一以上が空室だと発表したのは中国南西大学の調査チームである。
2011年に20・6%だった空室率は2013年に22・4%となった。
中国住宅金融調査研究センターによれば4900万戸が無人であるうえに、350万戸が売れ残っている。ローンの残高は6740億ドル(68兆7500億円弱)に達しており、もし、これから住宅価格が30%下落したら、11・2%のローン残高が焦げ付くとした。
ついでだから書くと中国のクレジットカード不払いが急速に広がっており、「三月末で4000億円」。これは「延滞期限を半年以上すぎた」だけの数字であり、日々最悪データは更新されている模様だ。中国のクレジットカード発行枚数は四億1400万枚。
いずれも政府より機関の統計だから、数字も見通しも「大甘」であることに変わりはないが、この数字は、むしろ「警告信号」と解釈した方が良いかも知れない。
いきなり本当の数字を出すとショック死する投資家がでるだろうから。。。
(小誌は空き家を一億戸以上。住宅の不良債権予測は300兆円と踏んでいる)
さてCLSAリサーチによれば、過去五年間で新築マンションのうち、売れたのは15%、1020万戸の空室が生じており、これは12都市で609のプロジェクトを詳細にしらべた結果であるという(ウォールストリート・ジャーナル、6月11日)。
CLSAが上記データに基づいて分析したところ、これらはGDPの20%に匹敵するという(CLSAは香港を拠点にアジア各国に投資する大手ファンドでリサーチ力には定評がある)。
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1089回】
——「車台はつねに黄土の煙幕に包まれる」(野上9)
「延安紀行」(野上弥生子 『世界紀行文学全集』修道社 昭和46年)
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野上は、黄土の民を「むしろ人々は、その中から生まれ、漁夫が海の潮の香に生きるように、むっと日向臭い黄土の粉末で肺臓をふくらましている」と記す。まるで「黄土の粉末」が逞しく純朴な農民の“栄養源”のように形容しているが、その「黄土の粉末」が飛び散る延安に足を踏み入れた途端、「道も家並もほこりっぽく、薄穢ない」と言ってのける辺り、流石に“天然童女”の面目躍如といったところだ。バカ正直というべきか、タワケというべきか。いまや死語に近い表現を使うなら、やはりKYの人というしかない。
いま手元に『1947年春:延安』(秦風老照片館編 広西師範大学出版社 2009年)という写真集がある。
1946年6月に国共内戦が始まってから9ヶ月ほどが過ぎた47年3月、胡宗南に率いられた国民党軍は延安陥落の戦果を挙げた。共産党の本拠であり難攻不落を誇っていた延安だけに、?介石の喜びようはなかったはずだ。かくて国民党国防部新聞局は内外の記者55人を招待し、3機の輸送機に分乗させ南京発西安経由で延安に送り込んでいる。4月4日から8日までの数日ながら、延安を自由に取材させることで、共産党の「共匪」ぶりを報道させ、国共内戦において自らが優位に立ったことを内外に強く印象づけようとした。この延安取材に応じた記者が陥落直後の延安を撮影した写真を収めたのが、『1947年春:延安』である。
共産党の中枢機関、黄土に刳りぬかれた毛沢東や朱徳など幹部の住宅をはじめ、当時の延安の庶民の姿が詳細に記録されている。「道も家並も」記録され、「ほこりっぽく、薄穢ない」様子が、古ぼけた白黒写真から浮かび上がってくる。写真が写されたのが47年で、野上の延安旅行は57年。この間に10年が経過しているが、黄土高原の真っただ中の田舎町が劇的に変わるわけがない。たとえそこが“革命の聖地”であったとしても、だ。
47年か57年までの10年間を振り返ると、国共内戦における国民党の敗北と?介石の台湾への逃避、共産党政権の誕生(49年)、都市と農村における社会主義化運動、「百花斉放・百家争鳴運動」、反右派闘争と中国社会は激しく揺れ動いた。だが、『1947年春:延安』に収められた数々の写真に見られる延安の庶民の生活と、野上が接したそれとの間に然程の変化はなかっただろう。共産党が中枢機関を置いていようが、国民党軍が攻め落とそうが、中華人民共和国になろうが——野上の表現を借りるなら——彼らは「むっと日向臭い黄土の粉末で肺臓をふくらましている」しかなかったはずだ。
であればこそ、腰の辺りを荒縄状の紐で縛り、「黄土の粉末」を目いっぱい吸い込んだような厚手の、しかもボロボロの綿入れの上下に身を包み国民党から配布される救済金を求めて列をなし、あるいは医薬品を求めて診療所の前に群がり、時に国民党軍歓迎の民衆大会に参加し共産党がいなくなったことで延安に自由が戻ってきたことを喜んでみせた老若男女の大部分を、おそらく野上は延安滞在中に目にしていたことだろう。
延安の街を案内され車から降りた野上は、「近くのごたごたした家から好奇的にとびだして来た男や、女や、子供たちに取りかこまれ」る。そこで「ひとつの感動が私を捉えていた。平和であることは、有難いだろう」と綴るが、野上を取り囲んだ人々の大部分は、10年前の1947年4月に国民党招待の新聞記者に写され、『1947年春:延安』に姿を留めているはずだ。
48年4月、共産党は反転攻勢し胡宗南軍を追い払い、延安を奪還する。その戦いもまた、延安の人々は「日向臭い黄土の粉末で肺臓をふくらまし」、「黄土の粉末」を身に浴びながら眺めていたに違いない。
これが「ほこりっぽく、薄穢ない」街の歴史なのだ。
《QED》
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)先日、中国空軍の異常接近を 防衛大臣や官房長官が非難したことに対し、中国の広報担当や駐日大使が 日本が異状接近したのだと真逆の事を“正々堂々と”言っていました。なぜ彼らはあれほど正々堂々とした態度でいえるのでしょうか?
私はいつも外務省にせよ防衛庁が、先方の行為そのモノだけを非難している事に対し違和感と言うか、国際的観点での説得力が欠けているな~と痛感しています。なぜならば「中国人の徳目からすると?儒教に裏付けられた道徳観では、他人のために嘘をつくことに反対せず、むしろ嘘をつくのを励まし誉め讃えること。さらに人々は偉大な人物のよからぬ出来事も、高尚な人物の過ちもできる限り覆い隠さなければならず、これが道徳的なやり方とみなされると教育されてきたこと。?反対に、偉大な人物の醜い出来事を暴き出すのは、非常に不道徳とされ、現在では国家を偉大な人物と同一視しているため、国家の醜い出来事を隠し、国家の過ちを覆い隠すことが、“義務”のようなものとなっていること。?然るに国家の威信を守るために嘘をつくのは、むしろ称賛に値することであり、真実を話すと国家や組織の体面を損ないかねないと判断すれば、多くの場合中国人は真実を隠そうとする。」(「日中戦争」北村稔・林思雲?作PHP研究所)ことを日本の外務省や対外関係省がまだ
認識していないようだからです。
以上は良し悪しの問題ではなく、安倍首相が唱える“価値観外交”そのモノを説明するよい材料であり、日本や欧米のような「ウソをつくのは国家や公的機関とて憚れることだ」とする当たり前の価値観とは異なった価値観を中国は有する国家・社会なのだということを、まず広く世界に発信しなくては、何事も単なる“水掛け論”に終始してしまいます。欧米でも“まがりなりにも”ウソは悪とされているからこそ、慰安婦問題などでも中国や中国文化圏に属する韓国の 国際社会に対する宣伝が“河野談話も存在するし、まさかウソでは有るまい”とそこそこ信用されてしまうのです。安倍内閣の価値観外交なるものはまずこの基本説明からはじめなくてはならないのです。
(あだち生)
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