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『三島由紀夫の総合研究』(三島由紀夫研究会 メルマガ会報)
平成26年(2014)4月13日(日曜日)
通巻第804号
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<特別寄稿>
【日本にとり国防の活模範…イスラエル】
劣勢な戦力で圧倒的に優勢な敵を撃破した第三次中東戦争
高井三郎(たかいみつお、元陸自幹部学校教官、退役一等陸佐)
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近刊の「第三次中東戦争全史:原書房」は、中米イスラエル大使、M.B.オレン氏が著し、駐日イスラエル大使館の元広報官、滝川義人氏が邦訳した戦史の傑作である。
1967年6月の戦いから二ヶ月後に筆者が陸上自衛隊幹部学校・指揮幕僚課程に入校当座に学んだ。イスラエル軍が圧勝した戦例教育は、47年を過ぎた今も記憶に新しい。然るに、現在の若い各位には馴染みの薄い話とは言え、祖国を守り抜く意欲に富む国民の誰もが知るべき現代史の一頁である。このため、イスラエルの全民国防の特色及び本書に載る戦績を概観し、日本の国防を見直す手掛かりとして本拙論を提供する。
いみじくも、榛葉参議院議員(民主)は「イスラエルから、第一に学ぶべきことは、平和ぼけの日本に最も欠けている国防である。国防なくして国家の存立はもとより、社会福祉も生活も成り立たない。」と力説して止まない。榛葉議員は、テルアビブ、ヘブライ両大学で国際政治学を学ぶ間に、イスラエル国民の強烈な愛国心を肌で感じ、鳩山、菅両政権下で防衛副大臣の要職を全うされた。このため、本戦史を軍事はもとより、その背景を成す政治、外交を含む安全保障のテキストになると強調されている。
~イスラエルの国防は日本より遥かに多事多難~
イスラエルは、1948年に独立以来、ユダヤ国家の抹殺を目指す宿敵・アラブとの戦争を繰り返しながら健在し、先進国の一員として成長を遂げてきた、日本も、彼等と同じ中小国で原油始め重要資源を大幅に海外に依存する等、重大な弱点を抱えながら、侮り難い潜在脅威と向き合っている。しかしながら、イスラエルの地理的条件、戦略環境などは日本よりも遥かに不利であり、したがって国防は難事中の難事である。
例えば、その領域の面積は、秋田、山形両県を合わせた程度に過ぎない。両県の地理的外観を、イスラエル領域に重ねると、西の日本海は地中海、北の青森県はレバノンとシリア、東の岩手県はシリアとヨルダン、南の新潟、山形両県はエジプトに当る。すなわち、陸地の三正面が敵性勢力に接する態勢では、誰が見ても、四面環海で広大な天然の水堀が潜在脅威と距離を置く日本よりも国防は容易でない。
~全民国防体制・第三次中東戦争の戦績が実証~
現在のイスラエルは、愛知県程度の約750万人の全人口をもって億を超える膨大な頭数の潜在脅威と対峙する。このため、陸上自衛隊の実勢を上回る18万人の常備兵力を戦時動員により全人口の約一割に当る75万人まで膨張する準備を整えている。
ユダヤ人及びドルーズの18歳の男性は三年間、同じく女性は二年間の義務兵役を勤める。更に、全現役終了者は予備役になり、40歳(特技者は54歳)まで年間一ヶ月の定期訓練を受け、戦時召集に備える。毎年、軍務適齢者の約12万人のうち、病弱者等を除いた後の約6万人が入隊する。ただし、スポーツ選手、技術者などには兵役の短縮、免除又は入隊延期の特典がある。注目すべきことに、学生も基本的な軍事知識及び愛国心と国防意識を培う教育を受け、即時、民間防衛を補う役割を果す。
ところで、第三次中東戦争の開戦直前に、エジプトは原油ルート、チラン海峡を封鎖して、シナイ半島に機甲部隊を展開した。更に、シリアが、ゴラン高原から北部の入植地への砲撃を強化し、給水源の、ヨルダン川上流のせき止め工事も手掛け、西岸地区でテロ活動も活発化するに及んで、ユダヤの民は存亡の危機に直面したのである。当時の人口は、三百万人ながら、自衛隊の全兵力に当る24万人を上回る27万人を動員した。これに対し、西側軍事筋は圧倒的に優勢なアラブ軍の侵攻を防ぐのは難しいと見ていた。それにも関わらず、テルアビブの中枢は英断を下し、先ず空軍をもって、アラブ諸国の航空基地に先制攻撃をかけ、駐機中の全航空機を撃破して制空権を獲得した。次いで、地上作戦に移り、南、東、北各正面のアラブ軍を各個撃破して、シナイ半島、西岸地区、ゴラン高原及びガザを占領し、僅か六日間で圧勝したのである。
その後、シナイを返還し、西岸地区及びガザは、パレスチナ暫定自治政府の統治下に入ったが、北部の入植地と給水源の安全確保上、ゴランを引続き占領下に置いている。ところが、1973年10月の第四次中東戦争では、イスラエルは逆に、アラブからの先制攻撃に遭い苦境に陥ったが、善戦健闘して最悪の事態を免れた。ちなみに、第一次中東戦争(1948)では独立を勝ち取り、第二次中東戦争(1956-57)では、シナイ内部の脅威を取り除いた。別にレバノン侵攻等、数多くの武力行使も重ね、国家民族の生存を全うして現在に至っている。
イスラエルは、外交、技術の面では米国の協力を受ける反面、米軍の駐留に頼らず、正真正銘の自主防衛を貫いてきた。目下、アラブの民主化運動が正規侵攻の脅威を一時的に減退させたが、ヒズボラ、ハマス、による不正規戦の脅威が予断を許さない。イスラエルからの教訓は短時間では語り尽せないが、今回は先の分析が導き出した、今すぐにでも見習うべき重要な要素、五件を挙げておきたい。(括弧内は日本の現状)
(1)敵地への先制攻撃始め真に役立つ戦略の創造(他国に脅威を与えない専守防衛論)
(2)全民国防、特に予備役動員体制(志願者だけの予備自衛官、しかも少数かつ高齢)
(3)国民の愛国心と国防意識の高揚及び軍事教育(近隣諸国のうち、ゼロは日本だけ)
(4)自主防衛(駐留米軍に敵地への攻撃を依存、足りない自助努力)
(5)何と言っても国家の危機を救う有為な人材の育成(陸上自衛隊幹部学校の教育理念)
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(編集部注)本論文の初出は雑誌『カレント』(平成24年6月号)。本稿の内容が現在の日本の国防のあり方に対して極めて大きな示唆を含むものであるので、高井三郎氏の特別のご厚意により本メルマガに転載するものである。
筆者プロフィール:高井三郎(たかいみつお):昭和9年生。昭和27年保安隊(当時)に入隊。高射部隊を経て陸自幹部学校・指揮幕僚課程を卒業。陸自幹部学校教官。昭和63年退官。退役一等陸佐。現在軍事研究家として精力的に執筆活動を行っている。
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四月の公開講座です!
第252回 三島由紀夫研究会「公開講座」
記
日時 4月21日(月)1830(18時開場)
会場 アルカディア市ヶ谷 四階会議室
講師 茂木 貞純氏 (國學院大學神道文化学部教授)
演題 「三島由紀夫と昭和二十一年元旦詔書」
<講師プロフィール>茂木貞純(もてぎさだすみ)氏は國學院大學神道文化学部教授、古宮神社宮司(熊谷市)。昭和26年埼玉県熊谷市生まれ、昭和49年國學院大學文学部神道学科素卒業。昭和55年同大学大学院博士課程神道学専攻修了。著書『日本語と神道』(講談社)、『神道と祭りの伝統』(神社新報社)、『遷宮をめぐる歴史』(明成社)その他
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五月、六月の予定
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第253回公開講座
国防問題研究会との共催になります
記
とき 5月23日午後六時半(六時開場)
ところ アルカディア市ヶ谷 会議室
講師 宇都隆史(参議院議員、防衛大学、松下生計塾出身)
演題 未定(安全保障問題)
会費 おひとり千円(一般二千円)
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三島研究会会員研究発表シンポジウム
「檄文」を巡って
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昨年に引き続き会員同士の意見発表とコメンティターを招いてシンポジウム形式で行われます。
記
とき 6月28日(土曜)午後弐時
ところ 市ヶ谷会館(市ヶ谷グランドヒルホテル西館)
詳しくは追って告示します
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三島由紀夫研究会 yukokuki@mishima.xii.jp
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