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├ 2014年3月29日 (週末特別号)それでも米中は必ず衝突する
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■■-【無料】ニコニコ生放送::「奥山真司のアメリカ通信」-■■
▼2014年04月11日(金)21:00~
【無料】ニコニコ生放送::「奥山真司のアメリカ通信」
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日本で随一の地政学者 奥山真司が満を持してニコ生に進撃!
「地政学」って何?「リアリズム」ってどういうこと?
ところで、「プロパカンダ」って美味しいの???(笑)
などなど、アブナイ話から真面目な話まで分かりやすくぶっちゃけます。
★スタンダードジャーナル(THE STANDARD JOURNAL)
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管理人です。
本日は、週末特別号として、「月刊日本」最新号より、おくやまさんのインタビュー記事の一部をご紹介致します。
今回ご紹介するところ以外も、おくやまさんらしい面白いお話が満載ですので、ぜひ、「月刊日本」最新号、書店でご確認下さい。
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■それでも米中は必ず衝突する■
—— アメリカの対中政策に対する不満から、日本では「アメリカは中国の言いなりだ」、「アメリカと中国は野合している」といった議論も行われるようになっています。
奥山
それは当たっている部分もあると思いますが、必ずしもそうとは言い切れません。というのも、大国同士は必ず衝突するものだからです。
この点については、アメリカのリアリスト、ジョン・ミアシャイマーの『大国政治の悲劇』の議論が参考になります。
ミアシャイマーの議論で重要なポイントは、「大国は必ず地域覇権を目指す」という点です。
どういうことか。以下、手短に説明します。
国際社会はアナーキーであり、国家は常に他国の潜在的脅威にさらされています。
それ故、国家は自国の生き残りを図るべく、他国よりも国力をつけようと努力します。
しかし、ライバル国に比べてどれほど力をつければ安全であるかを正確に計算することはできません。
他国の2倍の力を持てば安全というわけではないからです。
それ故、国家は国際社会における唯一の大国になること、すなわち覇権を達成しようとします。
他の全ての国家を支配できるほどの大国になって初めて、国家は安心することができるのです。
もっとも、現実には他の全ての国家を支配する「グローバル覇権」を達成することは不可能です。
そこで大国は、ある特定の地理的領域を支配する「地域覇権」を目指すことになります。
地域覇権国というものは、他の大国が地域覇権を目指すことを許しません。
他にも地域覇権国が存在すれば、自国が安全だとは言えないからです。
それ故、大国は他の大国が地域覇権を握ろうとする時、必ずそれを潰そうとします。
実際、かつて大日本帝国が東アジアで覇権を握ろうとした際、アメリカはそれを潰しにかかりました。
現在中国が同じように東アジアで覇権を握ろうとしていますが、アメリカは必ずこれも抑えにかかります。
ただ、アメリカは自ら抑え込むのではなく、代わりに日本を中国にぶつけるといった方法をとるでしょう。
こうしたところからもわかるように、大国政治は基本的にゼロサム・ゲームです。
バランス・オブ・パワーを自国にとって有利な方向へ変化させようと争っている以上、ウィン・ウィンの関係はあり得ません。
「米中は経済的に互恵関係にあるから衝突することはない」
といった議論もありますが、それは間違いです。
大国政治においては、安全保障の方が経済よりも圧倒的に重要です。
経済的に親密な関係にあるからといって衝突が起きないとは言えません。
もちろんこれは現在のドイツとロシアについても言えることです。
これがミアシャイマーの重視する国際社会の「構造」です。
いかなる国家であろうとも、この構造から逃れることはできません。
中国が覇権を目指すのも、それは中国が大国だからであって、中国が「悪い国」だからではありません。
米中衝突が避けられないのも、それは米中が「大国」だからであって、オバマ大統領と習近平主席が個人的にどのような意図を持っているかとは関係ありません。
もし仮に二人の間に強い信頼関係があったとしても、米中衝突は起こる時には起こってしまうのです。
だからミアシャイマーは大国政治を「悲劇」だと言っているわけです。
もちろん、現実の国際政治を見れば、国家のリーダーの意図が大きな影響を与えていることは否定できません。
そうした観点を無視するわけにはいかないのです。
しかし、日本ではとかく国際社会の「構造」という側面が見落とされがちなので、この点は強調しておいた方がいいと思います。
( おくやま )
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私達日本人は往々にして、例えば、歴史認識などの問題になると、
「後生の歴史家に判断をゆだねる」ですとか、
「学者の共同の研究会を立ち上げる」という話になったりします。
が、まったく、無駄です。調査など二の次なのです。
そもそも、「歴史の真実」という単語は日本人の考えるそれと同じではありません。
歴史は政治の「道具」として使う概念なのです。
「真実」を語りあって解決する気がないという厄介な相手です。
お人好しとも言える我々日本人は、この認識が決定的に欠けていたので、これまでずっと負けて続けてきました。
本当はそんなことはないのに、あたかも“それがあったかの如く"世界は動いています。
このような問題は、歴史家、学者に任せても解決しません。
政治家が腹を決め、「政治」主導で戦うしかないのです。
これから、そのポイントを3つ、お話したいと思います。
1:今や世界はプロパガンダ(宣伝戦争)だと理解する。
2:「真実(戦術)」より、「ウソ(戦略)」によって新しい現実を創っている。
3:“セルフプロパガンダ"を自らに仕掛けて現状を打開する。
▼プロパカンダ&セルフプロパカンダ
http://www.realist.jp/propaganda.html
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▼「リアリズム」の理論とは何か?
~ジョン・J・ミアシャイマー『大国政治の悲劇』から読み解く~
http://www.realist.jp/mea2.html
勃興する中国、混迷を続ける欧州、そして、冷戦終結後の世界で覇権を握ったかと思いきや、ここに来て、衰退の兆しも見え始めた米国。
その米国が、東アジアから撤退する可能性すら囁かれている現在、これを読んでいるあなたは、日本が大変な岐路に立っている、大変な状況に置かれている。
と言われれば、必ず納得するはずです。
では、そんな厳しい現状で、私たち日本人は何をすべきなのでしょうか?
それは・・・
古今東西、国際政治の底流に脈々と流れ続ける、学問・学派としての「リアリズム」を真摯に学ぶことです。
しかし・・・
日本国内で一般的に言われているような、ともすれば、“世俗主義"的な意味合いで語られるいわゆる<現実主義>ではない、本当の意味での「リアリズム」をしっかり学べる素材があまりにも少ない・・・
そんな想いの元に、今回のCDを企画・制作しました。
▼「リアリズム」の理論とは何か?
~ジョン・J・ミアシャイマー『大国政治の悲劇』から読み解く~
http://www.realist.jp/mea2.html
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