軍事ジャーナル【11月2日 号】アーミテージとは何者? | My Flame

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鍛冶俊樹の軍事ジャーナル
第125号(11月2日)
*アーミテージとは何者?

 米国のアーミテージ元国務副長官が自民党幹部に「従軍慰安婦問題に触れないでほしい」と懸念を伝えていた、と昨日、一部メディアが報道した。要するに「河野談話を修正するな」という事だろうが、「懸念を伝えていた」という表現はおかしいだろう。
 左翼メディアは米国の対日圧力に反発を示すのが常なのだから、はっきりと「圧力を掛けた」と書くべきだ。それをそう書かないのは、この対日圧力を正当と評価しているからに他なるまい。つまりこの記者は「偉大なるアメリカ様」に自分の意見を代弁させている虎の威を借りる狐なのである。

 問題は「アーミテージはそんなに偉大なのか?」という点だ。この海兵隊あがりの政治家は一時期、日本の保守派からは親日的な人物と目されていた。当然、左翼は米国帝国主義の手先とばかりに目の敵にしていた。アフガニスタン戦争のとき、日本に「陸上自衛隊1000人を派遣すべき」とアーミテージが圧力を掛けたと、反発を示したのは左翼メディアであった。
 アーミテージは国務副長官を辞めた後、コンサルタント会社アーミテージ・インターナショナルを設立しており、日本の防衛商社:山田洋行が1億円以上のコンサルタント料を支払っていた。2007年に日本で防衛疑獄が発生し、防衛商社は一斉に捜査されたが、これを機に支払いは止まっただろうと思われる。アーミテージが親日的態度を改めたのは、この後である。

 さて、さきの報道によると、アーミテージに同行した米国シンクタンクCSISの幹部は慰安婦問題について「米政界のロビー活動は韓国が上手だ。日本が強硬姿勢を続ければ米議会が背を向ける」と述べたという。
 米国政界に対する政治工作はロビイスト会社を通じてされる場合、違法とは見做されない。一般的にはコンサルタント会社に相談し、シンクタンクにレポートを書かせロビイスト会社に議員を説得させる。
 してみると韓国の情報機関が従軍慰安婦問題について、某コンサルタント会社に相談し某シンクタンクにレポートを書かせ、ロビイストに議員工作させているという構図は容易に想像がつく。
 「国家には永遠の敵も永遠の同盟もない。あるのは永遠の国益だけだ」という言葉があるが、それになぞらえれば、ワシントンには永遠の親日も永遠の反日もない。あるのは永遠の収益だけなのであろう。

軍事ジャーナリスト 鍛冶俊樹(かじとしき)
1957年広島県生まれ、1983年埼玉大学教養学部卒業後、航空自衛隊に幹部候補生として入隊、主に情報通信関係の将校として11年間勤務。1994年文筆活動に転換、翌年、第1回読売論壇新人賞受賞。2011年、メルマ!ガ オブ ザイヤー受賞。2012年、著書「国防の常識」第7章を抜粋した論文「文化防衛と文明の衝突」が第5回「真の近現代史観」懸賞論文に入賞。
主著:「領土の常識」(角川学芸出版)
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=321212000089
「国防の常識」(角川学芸出版)
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=201203000167
「戦争の常識」(文春新書)
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784166604265
「エシュロンと情報戦争」(文春新書、絶版)
共著:「総図解よくわかる第二次世界大戦」(新人物往来社)など
監修:「超図解でよくわかる!現代のミサイル」(綜合ムック)
http://www.amazon.co.jp/%E8%B6%85%E5%9B%B3%E8%A7%A3%E3%81%A7%E3%82%88%E3%81%8F%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B-%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E3%81%AE%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB-%E7%B6%9C%E5%90%88%E3%83%A0%E3%83%83%E3%82%AF-%E9%8D%9B%E5%86%B6-%E4%BF%8A%E6%A8%B9/dp/486298102X



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