宮崎正弘の国際ニュース・早読み (在日華字紙の論調にやや変化が) | My Flame

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成25(2013)年9月30日(月曜日)
     通巻第4032号   <前日発行>
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 アベノミクス、踊り場でやや迷走気味なのは何故か?
  株価伸び悩みの最大養親は消費税増税より反原発による電力不足
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 アジアと米国へ重点を移したかにみえた安倍外交は、産油国への挨拶外交を重視し始めた。
 アジアは一月にベトナム、タイ、インドネシア歴訪を皮切りにフィリピン、マレーシア、シンガポール、そして単独でミャンマーも訪問している。これでラオス、カンボジア、ブルネイを除いてアセアン諸国の主要国はすべて回り終え、米国へは今回の国連演説を含めて二回。そのうえG20で安倍首相はロシアへ行ったが、その後サウジなど、産油国を重点的に梃子入れしたことは、外遊歴をみても明らかである。

 産油国はすでにサウジアラビア、UAE、カタール、クエートを歴訪した。
 所謂「アベノミクス」が発動されて、金融、財政政策は株高と円安をもたらし、投資家ばかりか、一般庶民にも元気が戻った。あまつさえ2020年の東京五輪が決定し、安倍内閣支持率は高止まりのままである。

 冴えないのは株価が足踏み状態であり、「三本の矢」の成長戦略がまだ本格化しないことである。

法人税減税、投資促進政策も消費税増税が足を引っ張っていると考えられがちだが、問題はエネルギー不足である。
日本国内で原発の発電がとまって火力発電ならびに従来の水力発電に切り換えてはいるものの円安とシリア危機などにより、原油価格が高騰しているからである。
 原油輸入に7兆円近くを割かなければならない日本は、これ以上の円安となると、逆に景気後退局面に陥る危険性がある。
 
 三本の矢の成長戦略を遂行させる基礎的条件は原油価格の低下、現状の為替レートだが、さらに原発再開により原油輸入依存をすこしでも減らして行かなければならないだろう。
 しかし、その展望が不透明なため、日本景気はまだ暫く足踏み状態が続きそうだ。

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在日華字紙の論調に若干の変化の兆し
 日本男児を救った中国人留学生の美談を一面トップで礼賛
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 たとえば在日華字紙の有力紙『陽光導報』は、在日中国人留学生の厳俊勇が台風で河に転落した日本人男児を救った美談を大きく伝えている(同紙、9月26日号)。
 9月16日に大阪を襲った台風18号は関西の各地に浸水などの被害をもたらしたが、河に転落して溺れた男の子(小学四年生、九歳)を救った『事件』を大きく取り扱い「日中友好のシンボル」と書いた。

 これまで、中国人といえば河に溺れる人があっても「幾ら呉れる?」と聞いた上で、飛び込んで救助するなどと言われてきた。

 『華人週報』(9月26日号)もまた、「日中関係が温暖化する」と、一面トップで伝えた。
同紙は、厳俊勇が複旦大学英文科を優秀な成績で卒業後、大阪市立大学大学院博士課程に学ぶエリートであり、後日、大阪府警が表彰したことも写真入りで伝えている。
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 ◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ■ BOOKREVIEW 
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 共産主義のおぞましさ、その非人道的な本質を知らされて中国に絶望する心理
  「反革命集団」なるものをでっち上げ中央に報告して成績を上げていた幹部ら   

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王輝『文化大革命の真実 天津大動乱』(ミネルヴァ書房)
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評 宮崎正弘

 浩瀚である。本書を読み終えて、石平氏の『わたしは毛主席の小兵士だった』を思い起こした。毛沢東革命を神聖視し、やがて裏切られ、共産主義のおぞましさ、その非人道的な本質を知らされて中国に絶望する心理の変化を詳細に綴ったのが石平氏だった。
 本書の著者も革命を絶対視し、上の命令をなんの疑いもなく実行し、つらい調査の仕事を率先して引きうけ幾多の報告書を書いた。

 貧困な村に「腐敗」の実態調査へ行かされる。「寒風が土ほこりを巻き上げ、草も木も茶色に枯れ果て、荒涼として真冬さながらだった。村にはいると印象はさらにひどくなった。人々の顔は土気色で、眼は死んだ魚のように、まるで生気がなかった。あるときは、村にはいるとすぐに、墓も前で泣いている人が目に入った。老人も弱者も病院も障害者も、飢えに耐えられず、多くの人々が亡くなり、どの家でも死者が出ていた」。これは文革への序走段階、衝撃的記録が開始される。

 大躍進は失敗していた。
「食糧不足、住民の流出、栄養失調による浮腫の蔓延」など悲惨な状況だったが、党中央は「三反」「五風」を標榜して幹部の「違法乱紀、脅迫的命令」の是正に着手した。三反とは「反官僚主義、反浪費、反形式主義」。五風とは「共産風、誇張風、命令風、出鱈目な指揮風、幹部特殊化風」。そして多くの人がえん罪で裁かれ、刑務所に送られ、あるいは自殺した。

 著者が目撃したのは天津で、時の大幹部、陳伯達が視察先でささいな瑕瑾をみつけ三つの「反革命集団」なるものをでっち上げ中央に報告して成績を上げるというおぞましき実態である。やがて毛沢東絶対視を克服した著者はこのときの調査に協力したことを反省し「胸を締め付けられる」が、あとの祭り。多くは「陳伯達の意図に沿って行動し、盲進盲従し、自らの部下のために弁解せず、陳伯達によるありもしない話と批判を真に受けた」(陳伯達はその後、林彪に連座して失脚)。

 このネガフィルムに酷似した状況がある。習近平は同様な基調のスローガンを並べて「腐敗幹部」の粛正に動き始めた。「形式主義、官僚主義、享楽主義、そして奢摩主義。これら四つの風を是正しなければならない」と習近平は言った。反腐敗キャンペーンはライバルの複雑な告発合戦に発展し、高級たばこを吸っていたり、レストランでアワビと食べたり、カラオケ店に出入りしただけでも証拠ヴィデオがネットに流れ出すと職務停止、失脚の処分をうける。いまの中国の官僚は戦々恐々である。
 ところが本書の結論に「文化大革命という歴史上前例のない動乱は、まさしく中国人民を覚醒させ、そこから改革開放という輝かしい道を歩ませる」とあって首をかしげる。

  (本稿は『正論』十月号よりの転載です)
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)『中国投資は自殺行為』として「中国経済犯罪に遭遇し被害を受けた実録と危険な中国民事訴訟法231条ならびに国防動員法」を研究する集会があります。
      記
とき   10月19日(土曜) 午后一時半
ところ  文京シビックセンター26階『スカイホール』
会費   1000円
報告者  黄文雄、三橋貴明(経済評論家)、大高未貴(フリーライター)
     廣瀬勝(中国投資を警告する日台共闘の会代表)
     沈柏勝(台湾投資中国受難者協会理事)
主宰   中国投資を警告する日台共闘の会、台湾投資中国受害者協会
講演   日本李登輝友の会 台湾の声

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<<< 宮崎正弘の論文掲載誌 >>>
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(2)「スリランカにはチャイナタウンがない」(『共同ウィークリー』、10月8日号)
(3)「アジアで孤立するのは中国」(『北国新聞』、コラム北風抄、10月7日号)
(4)「ラオスの憂鬱」(『月刊日本』、十月号、発売中)
(5)「チャイナ・プラス・ワンを往く<7> シンガポールの巻」(『エルネオス』発売中)
(6)「連載<4>思い出の人々 保田與重郎」(『撃論プラス』秋号。発売中)

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