日本を守る⑤ 護憲派は幕末の頑迷無知な攘夷論者と同じ

 人間は最強の肉食獣として、食物連鎖の頂点に立っている。それだけではなく途方もない浪費癖にとりつかれているために、戦闘と略奪を生業としてきたが、同じ人間を天敵としている唯一つの生物だ。

 米国が日本占領下で無理強(じ)いした「日本国憲法」は、このような人類の歴史を貫いてきた真理から、眼をそむけさせてきた。狂った憲法だ。

 日本は取り巻く国際環境が大きく変化して、“第2の幕末”に直面している。

 ところが、護憲派は戦後76年にわたる米国の軍事保護による、徳川時代と同じ泰平の世にすっかり馴(な)れて、いまだに日本国憲法を「平和憲法」と呼んでいる。動物園で育った飼育動物が野生を忘れて、天敵を知らないのによく似ている。

 護憲派は幕末の頑迷無知な攘夷論者の生まれ変わりだ。

 吉田松陰の言葉をかりると、米国のペルリ艦隊が浦賀に現われて1年後に戻るといって去ると、「来春には必定(かならず)一戦に及ぶべし」と予想した。

 「しかるに泰平の気習(きならい)として、戦(いくさ)は万代の後迄(のちまで)もなきことの様に思ふもの多し。豈に嘆ずべきの甚(はなは)だしさに非ずや」と、嘆いている。

 松陰は2年後に「航海通市(開国)こそ国家の大計」で、「鎖国は末世(まっせい)の幣政(へいせい)なり」と断じている。

 護憲派は日本国憲法を権現様(ごんげんさま=徳川家康のこと)が鎖国を定めた祖法と同じように崇めて、いささかも改めてはならないと主張している。自衛隊をしぶしぶ認めているが、政府も「必要最小限の防衛力を整備する」という建前をとってきた。

 だが、愛する家族が重い病気にかかった時に、病院に「必要最小限の治療をして下さい」と求めるだろうか。

 杉田玄白(1733年~1817年)といえば蘭医者で、『解体新書』によって学校教科書にのっている。先人の優れた儒学者の荻生徂徠(1666年~1728年)が人体を戦場にたとえて「地に嶮易あり、兵に強弱あり、備(そなえ)を立て勝敗を論す」と、医学が兵学と同じだと説いているのに、国と人体は同じだと、目を開かれたと述べている。

 護憲派の男女に、玄白や徂徠の著書を読んでほしい。

 私たちは第2の幕末によって試されている。
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 日本を守る④ 中国の脅威に具体的対策とらない日本政府

 日本は“第2の幕末”に、直面している。

 林子平といえば、明治元(1868)年の82年前に「江戸の日本橋より唐、阿蘭陀(オランダ)まで境(さかい)なしの水路なり」という、『海国兵談』によって知られている。

 19世紀に入ると、日本の沿岸に外国船がやたらと出没して、徳川幕府はその対策に苦しんだものの、歴史上稀にみる泰平が続いたために、具体的な対策をとろうとしなかった。子平の『海国兵談』は、幕府の無為無策を正面から批判したものだった。

 幕府が攘夷を唱えながら、西洋式の近代兵備を整えることを嫌ったために、子平は板木を没収され、自宅禁固となって幽閉中に憤死した。

 日本は先の大戦に敗れて以来、77年にわたって米国鷲(アメリカン・イーグル)という親鳥の雛のように護られて、中国の切実な脅威が募っているというのに、泰平に馴れて政府も国民も右往左往(うおうさおう)するばかりで、具体的な対策をとろうとしない。

 日本橋からアフリカのサヘル地帯のニジェール川まで、境なしの水路が通じている。

 といっても、読者にはサヘル、ニジェール川がどこにあるのかご存じないだろう。

 サヘルはスーダンから大西洋岸のセネガルにいたる熱帯雨林地帯で、ギニアからマリ、ニジェール、ナイジェリアなどの諸国を洗う、全長4000キロのニジェール川が流れている。日本から13000キロも離れている。

 米軍がアフガニスタンから完全に撤収したばかりだが、サヘルのニジェール、ブルキナファソ、マリが交る国境地帯で、勢力を増すイスラム過激派に対して、10000人以上の米軍とフランス軍などが投入されて戦っている。

 私はアフリカも専門としているから戦況を追っているが、イスラム過激派がイラン、中国製のミサイルなどを使って、米国、ヨーロッパを攻撃した場合に、アジア太平洋が手薄になってしまおう。

 米軍が来援しないと他の諸国軍は、台湾、日本を救わない。

 吉田松陰は幕末の代表的な志士だった。松陰は幕府が「時代が翔(と)が如(ごと)く」激しく動いているのに、「一日の安(あん)を偸(ぬす)むの論盛んにして、君臣将子必戦の覚悟未(いま)だ定まらず」と悲憤慷慨(こうがい)したが、安政の大獄によって投獄され、明治元年の9年前に刑死した。
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 日本を守る③ 中国経済の行き詰まりと台湾威嚇

 この2ヶ月の間、中国とロシアの爆撃機、両国のミサイル駆逐艦が腕を組んで、日本列島のすぐわきをかすめて航行した。

 いったい、中国龍とロシア熊は何を目論(もくろ)んでいるのだろうか? 龍は熊の耳もとに何を囁(ささや)いていたのだろうか。

 日米、英独仏、オランダ、オーストラリア、インドなどの諸国の海軍が、中国に対抗してインド洋から極東までの自由航行を守るために、頻繁に共同訓練を行っている。それに張り合って、龍が熊を誘ったのだろうか?

 習近平主席の大きな夢は、台湾を“回収”することだ。

 台湾さえ占領できれば「五千年の偉大な中華文明の復興」をやりとげて、目障(めざわ)りな日本をはじめとしてアジアを支配することができる。

 だが、ロシアは日本を威嚇(いかく)するために、数機の飛行機か、数隻の艦艇を提供しても、中国と共同して台湾に侵攻することはありえない。

 ロシアはヨーロッパで忙しいから、アジアの戦争に巻き込まれたくない。習主席はロシア軍が台湾侵攻を手助けすることは期待できない。

 11月に米国のブリンケン国務長官が、「ロシア軍が来年1月以後に、ウクライナに侵攻する可能性が高い」と警告した。

 日本の新聞やテレビも、ロシアが10万人以上の部隊をウクライナ国境に集結して、侵攻する構えをとっていると報じている。

 ウクライナは日本から8500キロも離れているが、ロシアと国境を接している。ウクライナ東部ではロシアの支援を受けて、政府軍と戦闘が続いている。

 バイデン大統領は「ウクライナの主権を守る、われわれの誓約を確認する」と語った。

 ロシアは2014年にウクライナのクリミア半島に白昼堂々侵略して、自国領土とした。だが、この時に米国もヨーロッパ諸国もロシアに経済制裁を加えてだけで動かなかった。

 バイデン大統領は二回にわたって「米国が台湾を守るという決意は巌(いわお)のように固い(ロックソリッド)」と言明している。

 もしロシア軍がウクライナに大挙侵攻したら、米国、ヨーロッパ諸国は見捨ておけない。当然、アジア太平洋が手薄になる。

 龍はその隙を狙って、台湾に躍りかかるのではないか。

 もう一つ、心配な地域がある。アフリカだ。
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