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国家の自立喪失、日本人の誇り喪失の戦後に反逆し続けた石原慎太郎

■■ 転送歓迎 ■■ No.3255 ■■ R04.02.14 ■■ 4,164部■■


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石原氏が既成の価値観にとらわれずに、つねに〝価値紊乱(びんらん)者〟としての光栄をになって、作家としても政治家としても一個の表現者になりえたからであるが、そこにはいつもある誤解がまとわりついていたように思う。

それはこの表現者が、時代や状況のなかで何か新しい価値や思想を表明し続けてきたということである。たしかに表現のスタイルとしては、43年に300万票余を得て参議院議員に当選して以来の政治家としての言動も、そして稀有(けう)な物語の書き手としての作家としても、絶えず何か新しいものを停滞した状況に風のようにもたらして来た。

しかし、表現者としての石原氏のなかにあったのは、20年敗戦の年に13歳であり、海軍士官、外交官を目ざしていたという少年が、祖国の滅亡に接し、占領の屈辱に陥って、大いなるものを喪失したという原感覚ではなかったか。

つまり、石原氏のすべての表現活動の根底にあり続けたのは、彼が生きてきた戦後という時代が、国家としての自存自立の矜持(きょうじ)を失い、日本人が誇りを忘れ、個人の自我の力強さを持ち得なくなったことへの、強い憤懣(ふんまん)と抑えがたい羞恥である。

それは「戦後の終焉」を何度となくうたいながら、現実には今日ここに至るまで日本人自らが「戦後」に従属していることへの、烈(はげ)しい苛立(いらだ)ちであった。そこには何ひとつ新しい価値も思想も生まれようがない。時代の真の転換などあり得ようがない。

国家を奪われ、経済を失い、そして今や人間すらも消失しかかっている、この国の長い長い「戦後」に対する最後の反逆者。その果敢なる表現者の死を今は悼むだけである。


産経新聞R040210「『戦後』への最後の反逆者  文芸評論家・富岡幸一郎さん寄稿」
https://www.sankei.com/article/20220210-F6XYKLTS4ZNHXJJUSUREMEGN6Q/?504414


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