アメリカでチャンピオンの歴史を知ることのできる一冊の本が発売になりました。
IT TAKES A LITTLE MORE:SELECTED CHAMPION PRODUCTS 1919-2002
現地のディーラー、コレクター総勢200人以上、800点を超えるアイテムが掲載されています。
日本人も私を含め、数名が参加させていただきました。
今回はそのほんの一部を紹介させていただきます。
巻頭ではチャンピオンの歴史が当時の広告、カタログ、当時の写真から紹介。
とても興味深い内容となっております。
そして次はタグの変遷
こちらも創業からの古いタグから年代も含めてしっかり紹介されています。
そして、アイテム紹介になるのですがこちらは新旧まんべんなく
チャンピオンの数々のアイテムを紹介。
ここまで詳しく、膨大なアイテムが掲載されている本は後にも先にも無いのではと思います。
特に象徴的なページはこちら
このページの左上のスリーブレスのタンクトップスウェットやフルジップベスト。
この辺りのアイテムまでしっかり掲載されていること。
勿論1920年代のものから掲載されてますので
ほぼすべてのアイテムが網羅されているのではないかと思うくらい。
そして、アメリカらしいアイテムチョイスの象徴としては
右のページの左上のダービークロケットやバンビのようなプリントの
ナショナル公園のスーベニアTシャツ。
この辺りは日本ではなかなかピックアップされてこないでしょう。
そして、こちらも日本ではなかなかこういう紹介の仕方はないであろう
上下セットアップでの紹介。個人的にはこういうのツボです。
また、初見のアイテムも
ハーレーのレーシングものはチャンピオンと切っても切れない縁ですが
この左上のシャツは見たことないです。
切っても切れない縁といえばこの辺りも
比較的新しい時代のチャンピオンを語る上で重要なウォームアップジャケット達。
高校ものからNBAものまで古くはないとはいえ
なかなかここまでの数を紹介するのは難しいです。
このようにいろいろなアイテムがありますが
この本の一番は数々のアイテムを見て見えてくるものがあること。
それはチャンピオン歴史と苦悩。
ウールのアイテムから創業が始まり、
そこから次の時代はコットンが来る!これを一早く見抜き
その販路を学生にと品質のいい商品を送り出していった。
70s以降は品質だけではなく、いろいろな素材を使った商品構成。
80s以降はそれに加え、商品企画そのものが本当に多いこと。
リバースウィーブがKING OF SWEATということ.
それだけが断片的に語られて一流ブランドと思われがちですが
80s以降は顧客のニーズの多様化から
どんなもが売れるのか本当にいろいろ考えて苦悩して
商品開発していたんだなって思えてならない。
どんな企業もそうですが1つのヒット商品で会社を永続させることなんてできない。
新商品をどれだけ販売できるか。これが重要なんです。
それがこれらのアイテムから見えてくるような気がしてならないです。
是非、気になる方はまだ購入できますので手に取ってもらい
それを見てもらいたいです。
こちらから購入可能です。
<https://shop.tagsandthreads.com/>
勿論、ページをめくるのを止めてしまうリバースウィーブも
そして、80sのこんなレアロゴTシャツたちも
最後にこの本の製作にあたり
昨年末に来日頂き、深夜にまでおよぶ撮影をこなし
このコロナ過の中で大変な苦労もあったと思いますが
本の発売に至ったことを祝福するとともに敬意を表します。
ALEXおめでとうございます!