Berberjin20周年 | チャンピオンマニアの視点

チャンピオンマニアの視点

チャンピオンTシャツ、リバースウィーブを中心にマニアの視点で50~90年代まで幅広いアイテムの細部を詳しく解説していきます!また、チャンピオンの魅力をIVYに始まる東海岸のカルチャー、70sの西海岸カルチャーの中から当時の写真を交えながら迫っていきたいと思います!

本日で20周年を迎えたBerberjinで

 

先日の土日、スペシャルアイテムの大量入荷がありました。

 

私も久々に並ばせてもらいました。

 

縁あっていろいろな方々と古着談義ができました。

 

そんな中でリバースの単色がポリからアクリルになった理由に関して

 

とある有識者からこんな見解をもらいました。

 

「アクリルに変わったのは色ものの退色を防ぐ為だったんじゃないか」って。

 

確かにそういう見方もある!って思ったので

 

その後、いろいろ調べさせてもらいました。

 

アクリルの特徴としてはポリより糸が太く、太い糸でできた生地は

 

それだけ空間ができ、空気を貯める面積も大きくなって保温力がある。

 

そして、着色性にすぐれていて、耐光性がある。つまり、太陽熱に強いとうこと。

 

また、軽く、柔らかいのでフワッとした肌触りになる。これだけのメリットがあるということ。

 

しかし、弱点としては伸びやすい。

 

ポリの特徴としては糸が細く、密度高ければ丈夫さが増す。また、光沢もあって美しい。

 

その反面、太陽熱に弱く、退色しやすい。また、肌触りもゴワっとしてしまい良くない。

 

以前の私の見解はコストと肌触りで変更したと思ってましたが

 

素材の特徴をこうよく調べてみるとコストも当時はアクリルのほうが

 

高かったんじゃないかってこともわかってきました。

 

なのでコストでの変更というのは完全に間違えかと。

 

では、なんでコストUPしてまで変更したのか。

 

確かに退色を防ぐ狙いは一番かと思います。

 

ご指摘頂き、ありがとうございました。

 

とても勉強になりました。

 

でも本当にそれだけの理由でチャンピオンはポリからアクリルに替えたのかとの思いも。

 

そこから行き着いた結論。

 

それは当時のアクリルの総合力だったんじゃないかと思ってます。

 

つまり、多少の丈夫さを犠牲にして、さらに伸びやすいという弱点があったとしても

 

退色、着色性、保温性、肌触り、軽量。この5つの特性が

 

この優先順位でポリよりアクリルのほうが勝ると判断したのではないかということ。

 

なので

リバースウィーブのタグの変遷・年代の見分け方

 

を修正をしました。

 

この機会にいろいろな方々と話ができ

 

改めて気づかされることがあってとても刺激になりました。

 

本当にありがとうございました。

 

加えて、このブログを見て頂いた方々に間違った情報を提供してきたことに

 

とても申し訳ない気持ちでいっぱいです。。。

 

これからももっと精進させて頂きます。

 

 

それでは最後に

 

今回のBerBerJinの入荷で個人的にスペシャルだと思ったBEST5を。

 

もちろん、すべてチャンピオン縛りで。

 

そして、ちゃんと山田さんのOKも頂きました!

 

①NAVY CREW両面プリントのランタグスウェット

NAVYのスウェットは70sになってからリバースに切り替わりますがそれ以前は

cotton100%のラグランのスウェットが多いです。しかし、リバースで見るようなプリントがほとんどで

このようなプリントでしかも両面プリントのものは見たことありませんでした。

 

 

②3色マルチ切替しのランタグアスレT

3色使いの切り替えしでこの切り替えしパターンは初見でした。

特別オーダーものと思われますが現存数は皆無なので生産数も少ないはず。

そんな少量オーダーでもチャンピオンが対応していたと考えると軍絡みしかないかなって思ってます。

 

③ランタグのリバース

久しぶりに見ました。10年以上ぶりです。生涯で見たのは3枚目です。

こちらも完全に絶滅していると思ってましたがまだ出てくるんですね。

それも黄色の染込みで。

 

④デカランタグのリバース

こんなのあるですね!驚愕の1言。私もいろいろ見てきましたがこれは見たことない。

30年に1回見れるか見れないか。今後出会うことはないでしょうね。

そんな博物館級の1品かと思います。

 

⑤トリコタグを装備するロンT

完全に80s中期ですが初見。特注品の1つかと。

この年代でカレッジ特注はほとんどないのでこれもおそらく軍もの。

色使いからコーストガードで比較的特注の多いboatcrewものかと思ってます。

 

 

思えばまだ、BerBerJinがフェイクαの近くにあったプレハブ時代から

 

チャンピオンのアスレTを買わせてもらってました。

 

その時、このお店は「いいチャンピオンTが買えるお店だな」って思って

 

もう20年。

 

新しいお店が出来ては消えていくことも多いこの業界で

 

また、いろいろな古着屋さんを回らせてもらっても

 

今でも20年前のこの思いが変わらないお店。。。

 

本当に20周年おめでとうございます!

 

そして、これからもいい商品を提供し続けてください。

 

それでは今回はこんなところで。