チャンピオンのバータグ後期のアスレTは細分化するとさらに3つに分かれる! | チャンピオンマニアの視点

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チャンピオンTシャツ、リバースウィーブを中心にマニアの視点で50~90年代まで幅広いアイテムの細部を詳しく解説していきます!また、チャンピオンの魅力をIVYに始まる東海岸のカルチャー、70sの西海岸カルチャーの中から当時の写真を交えながら迫っていきたいと思います!

今回紹介したいのはこちらの3枚

どれもバータグ後期の88のアスレTになります。

 

しかし、生産された順番でいうと左から古い順になるんです。

 

ではなぜそれがわかるか。

 

その謎は次の写真にあります。

 

一番左のもの。

また、タグにその謎が。とおもいますがそうではありません。

 

その答えは

 

ネックに縫われている糸なんです。

 

では真ん中のものは。

 

一番右はこんな感じ

 

わかりますか?

 

実は一番右の物だけ糸がナイロンなんです。

 

光にあてるとテカりがあり、ちょっと引っ張ると伸びがでるのですぐわかります。

 

左と真ん中はcotton糸で、このcotton糸のほうが古くなります。

 

では左と真ん中はどう見分けるのか?

 

それは裾の縫い糸です。

 

こちらも順番に見ていきましょう。

 

一番左。

 

真ん中

 

一番右

 

わかりましたか?

 

今度は一番左の物のみcotton。真ん中と右はナイロンのテカりのある糸。

 

なので、ネックと裾の糸がcottonなのがバータグ後期でも一番古いものになります。

 

次が、ネックの糸がcottonで、裾の糸がナイロンなのがその次に古く、

 

一番新しめバータグ後期がネック、裾の糸がナイロン、ナイロンとなるのです。

 

バータグ後期は結構長く生産されました。

 

なのでこんなマイナーチェンジがあったんです。

 

 

ではなぜ、糸をナイロンに変更していったのか?

 

これはcotton糸だと伸びがでないので着こむほどに切れやすい。

 

実際の古着でも一部が切れてしまっているものが多いです。

 

特に裾は着る際に体を入れると生地が伸びるためcottonの糸だと切れやすかった。

 

そのクレーム対策だったんだと思います。

 

また、ネックも同様でその対策でのちに変更になった。

 

あながち間違ってないとこれは確信してます。

 

実は生地もそうなんですがこの糸がcotton/cottonのバータグ後期ものの

 

88の生地は結構固めで伸びが出にくい生地感です。

 

しかし、ナイロン/ナイロンのバータグ後期は生地は編みがあまく、伸びがでる生地になります。

 

これは生産量の増加に伴う、品質低下かとおもってましたが

 

これも着やすさ重視の為、あえて伸びを出やすく変更したんじゃないかと思ってます。

 

それでは今回はこんなところで。