三重県の桑名といえばはまぐり、蛤だよね
桑名名産、地場の蛤を使った志ぐれ蛤
総本家貝新新七商店の志ぐれ蛤だ
ようは佃煮
佃煮で一杯やるのが好きなんだよなぁ
熱燗なんかが最高に合うね
うん、なかなか美味しいね
蛤の旨みが噛めば噛むほど出てきて貝好きにはたまらないね
味付けは生姜の効いた佃煮の味で東京の老舗の佃煮に近い
決して甘くはなく味わい深い
桑名は揖斐川、長良川、木曽川の三大河川の河口ので、淡水と海水が入り交じる蛤の名産地だ
蛤はその見た目から「浜の栗」と呼ばれている
浜の栗→蛤ね
総本家貝新新七商店の創業は1688年、元禄元年とされている
「貝新」という名が入る志ぐれ蛤の老舗は何故か数多い
総本家貝新新左衛門、総本家貝新水谷新九郎、総本家新之助貝新、貝新フーズ、貝新商店、日本橋貝新、銀座新之助貝新、、、ほんとに数多い
元を辿ると、秀吉の時代に貝屋の新之助、新七、新九郎という商人が蛤の貝殻を大阪へ売りに出ていたという
蛤の貝殻は大阪淀屋橋辺りで薬入れとして売れ、京都では口紅として売れた
その行商時に彼らが煮蛤を携帯していた
そのレシピを大阪佃村の漁師たちに教えて広まったという
後の徳川時代に大阪佃村の漁師たちが江戸の埋め立て地の佃島に移された
これが佃煮のルーツとなるわけだね
志ぐれ蛤が広まり貝屋の新之助、新七、新九郎のルーツで貝新という三つの流れが時代と共に枝分かれして今のように貝新の名を持つ多くの店が出来たと思われる
余談だけど、煮蛤がなぜ志ぐれ蛤というのか
松尾芭蕉の弟子が「10月の時雨(しぐれ)の時期の蛤が一番旨い!」と言ったことから、煮蛤を志ぐれ蛤と呼ぶようになったと言われている
粋なもんだね
三重県桑名・総本家貝新新七商店の志ぐれ蛤
熱燗のお供によし、茶漬けでもよし、そのまま白米やおにぎりでもよし
貝の旨みが溢れる伝統の味とてもいい味わいだ
by YASS
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