映画の中のタンゴ | golapi life

映画の中のタンゴ

昨日紹介した「レッスン!」のタンゴは、エキセントリックで、ホレボレするほど情熱的で
いかにも、競技だって勝ちに行くぜ!な熱いパワーがみなぎっていました。

タンゴシーンはこちら

しかし一方、そんな風にはカッコよくないのだけど、
切なく胸を打つ、情が揺らめくようなタンゴもございますね。

アル・パチーノ主演の「Scent of woman」(1992)

ロバート・デ・ニーロの「Flawless」(1999)

この2本がまさにそう。

奇しくもこの映画の主役ふたりとも、身体不自由なんです。
前者は、全盲の退役軍人。
後者は警備員、街のヒーローだったのに、脳卒中で半身不随。。。

絶望の淵に立ち、いっそ死にたいと願う男たちです。

そんなん、A.バンデラスみたいに、切れ味鋭く、踊るはずがありませんね。
だけどもこれが、打たれるんです。

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Scent of Woman。
なんべんもアカデミー賞にノミネートされていたアル・パチーノが 
ついに本当に受賞したのがこの作品だったと思います。
好きな映画にこれを挙げるひとも多いみたい。

冷えて固まってねじくれて、もう生きていたくないっていう、孤独な男をほどいたのは
清くまっすぐな心を持った、アルバイトの学生だったです。
その子の窮地を救う、このどうしようもない頑固爺の演説!このシーンも素晴らしいし!

タンゴシーンは、最後の望み、
見えない目に灯る光はこの人本来の、明るさ無邪気さだったのかなあ。
アル・パチーノ凄いね。本当に凄いね。世界の名優なんですね。

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Flawlessのほうは、Scent of Womanほどには有名じゃない、っていうか
日本ではそれほど評価高くもなかったみたいなんだけど、私は好きだー。

こっちも、つける薬がないような堅物頑固者、おカマなんかでぇっきらいだ!
けど、あるドラッグクイーンと心通わせるようになり、価値観も変わってくるんです。
健康で無敵だったときにはわからなかった愛にも気づくの。人の痛みにもね。

不自由になる前と、なっちゃった後の、ダンスシーン両方あります。
パートナーが違います。
ほとんど動けない彼にまとわりつくような、いたわるようなステップ、
それはもう、息を呑む色っぽさなのです。

極端なこと言うと、どっか不自由と言うか、弱点があるってことは、
人によっては凄い色気をかもしますね。
そっか。それを感じるかどうかによって、この映画の評価は分かれるのかも。

Flawlessー無瑕っていう、タイトルもかなり凄いな。


そして、この2本の映画両方に出演している俳優さんいます。
重要な役どころです。こーれがまたー、びつくりよ。