春の

憂いを帯びた空気

鬱屈した焦燥感の

切なさを

ワクワクすると言うの


青空

ずっと続く訳じゃない

いつか翳りがくるから

安心して

怖さに身を委ねる


大丈夫

ずっと続きはしない

曇り空も絶望も暗闇も

奈落の底の地獄の業火さえも


そろそろ

穏やかな木漏れ日に囲まれたい


思い出したことがある

やさぐれて太陽から目を逸らした日々を

初めの一歩を震える足で踏み出したことを


沢山の人々に優しく見守られ

歩いて来たことも忘れていた


知らぬ間に傷付けた人が山程いるのに

自分だけ被害者だと思っていた


痛まなくなったココロで

水平に景色を見た時

昔とは違う春の色をしている