胸が痛くなる。
過ぎ去り日を思い出す。
大概思い出すのは、思い出したくも無いことである。
思い出すのは、キチンと愛でてあげて居ないからであるのだ、きっと。
体験から、何かを得て居ないからなのである。
思い出したく無いことがあるのは、逃げている証拠なのである。

言い訳はしたくなるけれど、しないのが美学で、美学は自分が分かって居ればいいのだ。語らずとも、評価を得なくとも、高貴な自身を保てばいいのだ。

ただし、矛盾や歪みがあるのが、人間なのだから、自他を責めては始まらないし終わらない。

それでいいのだ。

喜怒哀楽を目を細めて愛でるのだ。

だからどうしたのだ。
深呼吸をして絡み合って詰まった思考回路をあたためて溶かして流す。

平安を保て。