八月はじめの時間の中を

行く

 

夏の暑熱を

感じてはいても

 

秋の気配は

風よりも

街の空気に

 

すでに漂っていると

わたしには感じられて

 

それは日差しの影になったり

反対側の通りの光をまともに受けてる

花屋さんやブティックにも

 

わたしは少し足を速める

街路樹のあどけない花たちに

見送られて

 

とりあえず心よりも

装いがやはり気になって

ブティックへ

 

今夜は何にしようかな

どうせひとりだし