白く光ったまま

眼差しは

 

砂のむこうの

海の音といつか

混ざり合って

 

それはもう記憶の中に

散らばる破片が生まれて

 

ざわめく音は

でも名残の時間を

つくりはしない

 

記憶もいつか隅に

縮こまって

 

新たな影が

それはまだ形が

 

形にゆっくりして行く

自分がここに

 

白く光って

黙したまま

眼差しは