目の奥にあるのは

こよない蒼空だろうか

 

孤立を貫いて来たのか

幾つもの季節を内がわに

ひっそり寄せて

 

時間は過ぎて行った

風の中で

 

風は時に応じて

どんな色をしていても

 

彼の中へ

そこで憩っている

 

静かな日々

夢もその調子で吐息を

繰り返して

 

時間が狭まっている

彼の集中力が

結局そうさせたか

 

この日

そう今日がかれの

最大の披露の日

 

彼はゆっくり照準を合わせる

賑わう会場の前の

高い建物から

 

彼は撃つ前に

銃声を聴いている

それが支えになった