風が吹く

こわれかけた季節に

 

変わり目が

あいまいになり始めても

 

花たちは

鳥たちは

時間の中を舞い続ける

 

ちょっぴりさみしさも

浮かべながら

 

風が吹き始めたら

それに呼応する

いつもの彼らの息が

 

窓辺

空を見ている

 

明日のことは明日のこと

今が

 

両手広げて

深呼吸している

 

彼女に電話したくなった

もう起きているだろうか

 

日曜の朝の声が

聴きたくて