遠くを感じるような

思いが

自分を何となく捉えて

 

遠くへ逝って

しまった妻

 

今は面影が

季節のように

心はいつか

車窓のようになって

 

過ごして来た日々は

小さな光

 

そこには多分言葉を

越えた絵模様が

 

そしてキラキラと

今では

 

わたしはいつか

向かっている

 

たしか二度は妻と

行ったことのある灯台へ

 

海の声を

聴けたら

 

まっすぐ広がる海を

見つめて

わたしは

 

泣くことが出来る

だろう

 

潮の音が聴こえる

波に散乱する光の粒は

妻の涙かも知れないし