飛んでも大抵は

すぐに地に落下する

 

地が好きなのか

まっしぐらにめざすように

 

でもそう見えても

空が好きです

 

どうせ低空を行くだけ

でしょう

涙ぐましいね

 

そういう声が

聴こえて来て

しょぼんとすることも

 

でも空は

好きなんです

 

母のあの大きな胸の

中へ飛び込んで行く

思い

 

それはこれからに

つながるはずの

切なさの広がりのようで

 

それは今も変わらず

あたためているから

精力にもなっていると

 

地を這いずりながら

やはり見上げる空

そこはいつも視界良好のはずです