思念の波が

押し寄せる

 

内がわは

静かだ

あくまでも白くて

 

記憶も期待も動く

気配は無い

 

自分主体の時間が

何度か零れ落ちる

闇の高台から

 

語ることは無い

秘めるようにあたためる

 

これから又誰かを

うまくだましてゆくために

 

今は静かな心で

音も無く降り続ける

雨の音に見入っている