或る日の雨思念の波が 押し寄せる 内がわは 静かだ あくまでも白くて 記憶も期待も動く 気配は無い 自分主体の時間が 何度か零れ落ちる 闇の高台から 語ることは無い 秘めるようにあたためる これから又誰かを うまくだましてゆくために 今は静かな心で 音も無く降り続ける 雨の音に見入っている