時間に対して
止まれとは言わない
やはり動き続けていた方が
季節がときめいて見える
時間は
風景と共に歩み続ける
海の匂いを残し
風を今日の手で刺激し
水平線に向かう
時間は時に
魅惑的な表情を見せる
それは何も記憶の中だけでは
なくて
未知の思念においても
時間はあざやかな
速度を見せて
遠くへ
自分をけしかける
時間
たまに見ていると
やはり言葉が
そこに雨のように
生じて来る
時間は
言葉のキラキラした目えお共に
行くのがいいのだろう
わたしもどこまでも
期待の水平線はもう
波立っている
時間