初恋は大抵は

夢の中のシーン

 

束の間で

頼り無げで

 

一人よがり

胸の痛みにかえって

酔い痴れるように

 

夢うつつ

いつか又夢に戻って

行くように

 

初恋

でも時折思って

しまう

 

その後の恋の数々が

どれもこれも

冴えないままとなれば

 

初恋

それは一種郷愁のようにも

 

ふるさとに故あって

帰れない人もいると

 

初恋

忌々しくなりつつも

 

その頃のことを思えば

何度か自分を責めたい

気持ちも湧いて来て