やさしさは
あなたの起こす風の
メッセージね
素直に受け止める
言葉ではない
あなたのからだが語っているもの
午後の光は白い部屋の壁のせいか
薄ぼんやりした影に青みがかった色を
もたらしているみたい
こうして抱かれていると
その空気に呑まれてしまいそう
白いレースのカーテンの
むこうに
九月のちぎれ雲が
ゆったりと浮かんで
空の色が殊更に
あかるくのびやかに広がって
おもむろに顔を近づけて
来た彼の唇にそっと唇を
押し当てて
わたしは時間の劇の中にいる感じ
静かで おごそかで
そして眩しい