あの頃を思えば

思いそのものが

消えて行くようだ

 

悔しさがその殆どを

覆っている

諦めてはいなかった

けれど

 

海は瞬いていた

沈黙していた

僕が大学受験に失敗した時も

 

僕にとって思い出は

くっきり影を帯びている

恋も 学習も

友情すらも

 

何も言えない

あいまいに過ごして来た日々

胸を掻き毟りながら

夕陽のようにあの頃を偲んで