それぞれの色を

持った人たちが偶然に

ここにいる

 

そして一言も言葉を

交わすことも無く

画面に見入っている

 

映像はそうした人たちの

鼓動を掬って行くように

二時間語り続ける

 

子の時間はやはり

特別のスペース

 

終わって

又それぞれぞれの生のシーンへと

戻って行く人たち

 

その人たちの面貌(かお)が

晴れやかであれば

いい映画なんです