希望なんて

頃合が来たら

闇に返せばいいのよ

 

高校生の彼女はそう言って

唇をすぼめゆっくりと煙草の

煙を吐く

 

その慣れた手付きを見rともなく

見ていた中年男

吸っていた煙草を足元に捨て

踏み潰す

 

橋の上にいる

下は水が無い