広がって行く感覚

そこには苦さもある

それを側面から窺える

心の様子も

 

赤い顔が時々覗く

それは魚のように

動きを早め

よく見ようと近付けば

消える

 

自分が見える

その錯覚

欲望はなお続く

泳ぎながら