軋み始めた音を

聴く時かも知れない

 

そして独り暮らしは

無音の音に耳を澄ます

時だとしたら

 

家にこもり始めて

いる

 

この寛げるスペースで

せめて夏になったらと

 

思いはもうその季節に

跳び

空へと轟く水しぶきを

言葉に込めている

だろうか

 

身も心も今は

無制限に自由の動力を

すぼめられて

 

こんな時

人たちの思いは

いろいろ影のように 

去来するだろう