家軋み始めた音を 聴く時かも知れない そして独り暮らしは 無音の音に耳を澄ます 時だとしたら 家にこもり始めて いる この寛げるスペースで 夏 せめて夏になったらと 思いはもうその季節に 跳び 空へと轟く水しぶきを 言葉に込めている だろうか 身も心も今は 無制限に自由の動力を すぼめられて こんな時 人たちの思いは いろいろ影のように 去来するだろう