9月も半分以上が過ぎ、秋の色がだいぶ濃くなってきました。
秋と言えば、、、私の場合、なんといっても仕事の秋
秋は、健康診断の季節です

8月は固定の仕事以外はしない!と心に誓い、
9月もそのダラダラ感を引きずっていましたが、
ここにきてそうも言ってられない状況に。。。
くるわくるわ、仕事の依頼。
こんな時代に、フリーの私にも仕事があることに感謝して
頑張りたいと思います。

なので、夏は家庭菜園の話ばっかりしていましたが、少し仕事の話を。。。

私は、臨床検査技師。
仕事内容は、生理検査業務が中心です。
生理検査とは、患者さまに直接触って行う検査の総称です。
超音波検査とか、心電図検査とか、呼吸機能検査とか。
だから私は、1日に何十人という患者さまと出会います。
ある意味、接客業ですね。

私は、今のようにフリーになる前、大学病院で働いていました。
今でも忘れられない患者さま、気になる患者さまがたくさんいらっしゃいます。

大腸がんで手術した、40代の男性。
私が、超音波検査で肝臓への小さな転移を見つけました。
小さな転移を見つけるというのは、なかなか簡単なことではありません。
それゆえ、「見つけることが出来た!」という喜びも、我々にはあるのです。
不謹慎なことかもしれませんが、普通の方は理解できないかもしれませんが、
自分の技術の向上を確かめられる瞬間でもあるのです。
同時に、早く治療を始めて完治して欲しいと、いつも願うのです。

でも、彼のがんは、どんどん広がっていきました。
そのうち、彼が検査に来るときの服装が、スーツではなくなりました。
仕事、辞めちゃったのかな・・・
彼がまだ元気に通院されている途中で私は退職しましたが、
あそこまでがんが広がってしまっては、今頃はもう・・・
きっと、闘病生活は辛いことも多かったと思います。
それでも、彼はとても前向きで、いつも明るかった。
人として、本当に尊敬できる人でした。
今でも忘れられない患者さまのうちの1人です。

あと、よく心臓の検査に来ていたおばあちゃん。
私に、「ぜひ孫の嫁に!」 と言ってくれました。
こういうお言葉も、技師として人として、嬉しいですね。
「はい!嫁がせていただきます!」とは返事したものの、
その後、お会いすることなく退職してしまいました。
あのおばあちゃんは、今も元気かな??
お孫さんは結婚したかな??

17歳でヒゲはやして、ぼんたんのズボンをずり下げて
「腹がいてーんだよ」と来院したヤンキーの男の子
もいました。
怖いっっ・・・ と思いながら検査を始めると、
お腹の中はリンパ節が腫れて炎症を起こしていました。
「腹いてーから薬局で薬もらったのによぉ、効かねーんだよ。
 俺は、ただ、ビフィズス菌増やしただけだったのか?
「近所の内科でよー、大学病院行けって言われたんだよ。
 俺は・・・あの医者に見放されたのか
「手術かもしれないって言われたんだけどよー、 ・・・怖ぇんだよ・・・ 
と、実はとってもかわいい子でした(笑)
今、どんな大人になってるんだろうな。

完全防音室の個室で、聴力検査をやることになった4歳の男の子
狭い個室に機械がいっぱいの聴力検査室は、小さな子供は
たいてい怖がってしまいます。
でも、この男の子は、「宇宙船みたいだ!」と、おおはしゃぎ。
ヘッドホンとボタンを渡せば、気分はもう、完全に宇宙飛行士!
おかげで泣かれることもなく、無事に検査は終了。
しかーし! 大変なのはここから。
「もう一回やる~!!」と、防音室から出てくれない
「もう地球に帰ってきたんだぁ、また乗りに来てね!」と、
なんとかなだめて親の元に返しました。
あの子ももう、小学生か、中学生か。
宇宙飛行士になる夢でも持ってるかな?

まだまだ、たくさんいます。
でも、それはまた今度。


土日も関係なく仕事をしている私ですが、さすがに祭日は仕事がありません。
よって、ただいま連休を満喫中
しっかり充電して、明後日からまた仕事バリバリ頑張るぞ~~