大峯蓮華奉献入峯修業

７月７日～９日：蓮華奉献入峯

金峯山寺の蓮華会は

毎年７月７日に行われます。

早朝から

「奥田の蓮池の蓮取り行事」に始まり、

蓮を迎え、

金峯山寺蔵王堂にその蓮を供え蓮華会を営む行事です。

この蓮華会では、蔵王堂にて献花の後、

蛙を人間に変える修法「蛙とび」の儀式が行われます

この儀式、明治時代に中断はありましたが、

室町時代から続いている行事です。

そして翌８日には、山上ヶ岳・大峰山寺まで

蓮を持ち運び供える行事、蓮華奉献入峯修行

が行われました。

今年は総勢120名ほどの参加で、

8日午前2時半起床、そして3時半に

金峯山寺を出発。

道沿いの拝所に蓮を供えながら、

山道を12時間かけて

山上ヶ岳・大峰山寺を目指します。

途中、岩場の崖っぷちより体を

ほおりだすような格好になる

西の覗き修行を行い、

山上蔵王堂にて大護摩を行い、

お勤めが終わったのが午後5時。

翌朝5時起床で、山上蔵王堂に集合し、

お勤めをした後、

洞川まで山道一気に駆け下り、

バスにて金峯山寺にご報告して

蓮華奉献入峯修行の終了となりました。

僧侶1年目の私は、蓮華奉献入峯修行も

今回が初めての修行となりました。

いまは、蓮華奉献入峯修行を行い、

自分がどうかわったのかと訪ねられると、

まだわかりません。

しかし、奉行は人のために安全を確保し、

参加している方も、人に迷惑をかけないように

人に気を使い、人を思いやる心が

多く見受けられました。

これからこの修行の趣旨が分かり、

必ず役立つと考えています。