東京大空襲と「靖国神社」御社殿

昭和20年3月10日、東京大空襲の日のあった日です。
この日一日で、
死者 約8万人、
負傷者 約4万人
被災者 約100万人
被災家屋 約26万戸
と、言われています。(警視庁調べ)

しかし、米軍による東京空襲はこの日だけではありませんでした。総数100回以上とも言われています。

そんな中ですが、東京九段の靖国神社には、境内に着弾はあっても、社殿は被災しなかったのです。
以下は、靖国神社百年史からまとめたものです。

●3月10日
大村益次郎銅像より西側に焼夷弾が数十発着弾し、境内は火の海になるものの社殿に被災なし。

●4月15日
神社周辺に焼夷弾が落下し、宮司の官舎が全焼。

●5月25日
境内に、爆弾・焼夷弾混用投下。境内一帯が火に包まれるも、社殿に類焼はほとんどなし。本殿の屋根と南側の渡り廊下の一部が焼ける。
権宮司(=副宮司)の官舎が全焼。
本殿裏の倉庫が全焼。
遊就館本館に焼夷弾が落下するも不発弾のため消失なし。
添付写真は、現在の遊就館の1階の大展示室です(許可を得て撮影しています)。この天窓を焼夷弾が突き破ったそうです。不発弾であったのは幸運でありました。


(なお、遊就館は、新型コロナウイルス感染防止のため、本日現在休館中です)