今年4-5月のアジアカップでウズベキスタンに勝って優勝しパリ五輪出場を決めた日本U23。
アメリカ戦を経て最終メンバーが決まりました。
GK 小久保、野沢
DF 大畑、西尾、木村、半田、関根、高井
MF 川崎、山本、荒木、藤田、三戸
FW 平河、藤尾、佐藤、斎藤、細谷
BU(バックアップメンバー) 佐々木、鈴木、山田、佐野
特徴は全員U23歳でのOAを使わな、否、使えなかったこと。久保も選出できなかった。
理由は各クラブからの貸し出し希望が叶わなかったとのことですが、他国でも貸し渋りは今回多かったようです。
パリ五輪は出場国は16カ国。
各グループ4チームに分かれ、日本はGroup-Dで、パラグアイとマリとイスラエルと決勝Tへの進出を争います。
パラグアイは、急遽3人選手変更を実施しOA枠を利用しだした、激戦の南米地区を1位で勝ち抜いた強豪。
マリは、3月に3:1で日本に勝っているアフリカ2位で進出してきた対人戦で強いチーム。
イスラエルは、昨年のU20WCで日本に2:1で勝って3位になっている守り強いチーム。
前評判から想像すると、パラグアイ>イスラエル>日本>マリ かな。
何故か辛勝できたウズベキスタン戦の印象(ウズベキスタンが圧倒)が強く、このU23日本代表が強いのかは分かりません。
つまり日本は良くて1勝1分1敗と予想。
勝ち上がりは初戦のパラグアイ戦次第だとは思いますが、どの試合もきつく、勝敗はギリギリでしょう。
それが国際大会オリンピックの本髄、ドキドキ期待しましょう。
フランス五輪前に地元フランス戦を日本時間7月18日早朝にしました。
結果は、1:1の引き分け。
圧倒的な力の違いを、先制し追いつかれた引き分けた、良い試合でした。
先発メンバーは、
GK小久保DF半田高井木村関根MF藤田山本斎藤FW三戸平河藤尾
フランスはOAに現役バリバリの一級品を持ってこれたから、優勝候補筆頭の圧倒的に格上チーム。
日本は藤田以外ボールもキープできず、サイドもそれほどのドリブラーがいないので、守ってなんぼのゲームかな。
それでもアジアカップ優勝のアジア王者のプライドで対抗して欲しい。
前半が始まると、日本は最終ラインでボールを回すことはできるが、中盤以降は詰んでしまう。
走りも日本選手は遅い。
守りでもFW2人の1人が真ん中でフリーにしてしまう、ヤバいレベル。
前半20分で2点は取られていたレベルだ。
ところが先制は日本。
前半24分、藤尾が相手DFのボール回しを奪い、こぼれを三戸が1タッチしシュートフェイントしヒールで藤田へ、藤田は落ち着いて転がした。
1:0。
FW陣の相手DFボールを前半追い続けた結果のゴール。
まさかの先制を許したフランスは本気で来そうだ。
前半35分、日本はPKチャンス。
右サイドを攻められ、中盤まで戻すと、左サイドを三戸がドリブル、エリア内に持ち込むと相手DFが倒れ自らボールを手で押さえるファールアピール。
主審はハンドで日本のPK。
しかしVARで三戸のキッキングを取りPK無しへ。
そして前半終了。
1:0。
フランスファンだったら、圧倒的に攻めてるのにお前ら何やってんだって、攻め疲れを許さない前半。
日本は相手FWを真ん中でフリーにしすぎな、FWは相手DFへの追い詰めが効いた、三戸君のドリブルが見事な前半。
後半は、木村→西尾、関根→大畑、藤尾→細谷でスタート。
後半2分、いきなりフランス同点弾。
縦パスを頭で折り返したフランスFWがフリーでエリア外から左足で練習のようにやや巻いて左に決めた。
1:1。
あまりに単純な、見事なゴール。
本チャン前の練習試合でフランスに本気を出させた日本も見事。
その後も、フランスの本気は続く。
巨象対アリの試合。
日本の本チャン前のこの経験は大きい。
DF陣も 欧州相手だと180cmでも小さいと思うことが多いが、なんとか対応している。
FW陣は体格勝負は無理で、スピードと変化でしか対抗できないのかな。
後半27分、山本→川崎。
その後もフランスの球離れのタイミング、体の使い方、フリーになるための動き、などなど何で日本相手に追加点が取れないのか不思議な時間が過ぎます。
後半42分、三戸→佐藤。
そして試合終了。
1:1。
勝敗は関係ないのでしょうが、フランスファンには悔しい引分け試合。
日本は時差ぼけ、格上相手、で良い経験に結果的にはなった試合。
本番は中2日での過酷な大会、OA枠を使わないU23日本の延びシロに期待しましょう。