恩送り
昨日休暇をとって出席した娘の高校の卒業式での校長先生のお話にとても感動しましたので、シェアさせてください。
校長先生は1月12日の毎日新聞の余禄から以下のような引用して話をしました。
社会に巣立っていく(いすみ市という田舎にある高校のせいか、進学よりも就職が多いのです)卒業生に送る言葉としては最高の贈り物だと思います。
余録1月12日(毎日新聞)
井上ひさしさんは中学生時代、岩手県一関市の本屋で国語辞書を万引きしようとして店番のおばあさんに見つかった。「そういうことをすると、私たちは食べていけなくなるんですよ」。おばあさんは厳しくたしなめ、薪(まき)割りを命じた▲罰だと思って井上さんは薪割りをした。するとおばあさんは国語辞書を渡して言った。「働けば、こうして買えるのよ」。「おばあさんは僕に、まっとうに生きることの意味を教えてくれたんです」。井上さんは「返しても、返しきれない恩義」と振り返っている▲40年以上の歳月の後、大作家となった井上さんは一関で何度もボランティアの文章講座を開く。それを井上さんは「恩送り」と言い表している。誰かから受けた恩を直接返すのではなく、別の人に送る。その人がまた別の人に渡す。恩がぐるぐると世の中を回るのだ▲「井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室」(新潮文庫)が記す話である。こう聞けば、米映画「ペイ・フォワード」を思い起こす方もいよう。あれは自分が受けた厚意をその人に返すのでなく、別の3人に回すことを考えついた少年が世界を変える物語だった▲漫画タイガーマスクの主人公・伊達直人を名乗る児童養護施設への贈り物が相次いでいる。孤児だった覆面レスラーが同じ境遇の子供らのためにファイトマネーを投じる--40年前の「恩送り」の物語である。それがなぜか今、人々の心を奥深くから揺り動かすのだ
「恩送り」って、江戸時代によく使われた言葉なんですね。
「人々の間で受け渡される思いやりが増幅して世界を変えていく。」
そんな連鎖を今のこのときも実現したいですね!
校長先生は1月12日の毎日新聞の余禄から以下のような引用して話をしました。
社会に巣立っていく(いすみ市という田舎にある高校のせいか、進学よりも就職が多いのです)卒業生に送る言葉としては最高の贈り物だと思います。
余録1月12日(毎日新聞)
井上ひさしさんは中学生時代、岩手県一関市の本屋で国語辞書を万引きしようとして店番のおばあさんに見つかった。「そういうことをすると、私たちは食べていけなくなるんですよ」。おばあさんは厳しくたしなめ、薪(まき)割りを命じた▲罰だと思って井上さんは薪割りをした。するとおばあさんは国語辞書を渡して言った。「働けば、こうして買えるのよ」。「おばあさんは僕に、まっとうに生きることの意味を教えてくれたんです」。井上さんは「返しても、返しきれない恩義」と振り返っている▲40年以上の歳月の後、大作家となった井上さんは一関で何度もボランティアの文章講座を開く。それを井上さんは「恩送り」と言い表している。誰かから受けた恩を直接返すのではなく、別の人に送る。その人がまた別の人に渡す。恩がぐるぐると世の中を回るのだ▲「井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室」(新潮文庫)が記す話である。こう聞けば、米映画「ペイ・フォワード」を思い起こす方もいよう。あれは自分が受けた厚意をその人に返すのでなく、別の3人に回すことを考えついた少年が世界を変える物語だった▲漫画タイガーマスクの主人公・伊達直人を名乗る児童養護施設への贈り物が相次いでいる。孤児だった覆面レスラーが同じ境遇の子供らのためにファイトマネーを投じる--40年前の「恩送り」の物語である。それがなぜか今、人々の心を奥深くから揺り動かすのだ
「恩送り」って、江戸時代によく使われた言葉なんですね。
「人々の間で受け渡される思いやりが増幅して世界を変えていく。」
そんな連鎖を今のこのときも実現したいですね!