皇后雅子様の主治医でもある

認知行動療法研修センターの

大野先生のコラム欄を

新聞で楽しみにしています

 

今朝は

 

「健康な部分に目を向ける」

という見出しでした

 

アメリカ留学時代

診療録に患者さんの

良い面、価値のある側面を

書く欄

があることに驚いたそうです

 

医療者は、学生時代から

病気に目を向ける訓練を

受けてきているけれど

それだけでは病気の治療として

十分ではない 

と気づいたそうです

 

『部品を簡単に交換できる

機械とは違って、人間の体は

完全に元通りに治せることは

少ない。

治療をしても多かれ少なかれ

不具合が残ることが少なくない。

そのときに大事なのは

不具合をカバーするように

働く健康な部分だ』

 

このくだりを読んで

週末に会った88才になる父の

ことを思い出しました

 

体の動きが緩慢になって

車の乗り降りも

難儀そう

 

認知症も進んで

何度も同じことを

聞いてきます

 

年齢ととも心身の様子が

変わっていくことを

目の当たりにして

切ない気持ちになっていました

 

でも父にはまだまだ健康な

部分がたくさんあります

 

できなくなったこと

ではなくて

できていること

を大切にしながら

元気でいてほしいと

願っています