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ドラマ「海のはじまり」を見終えて思うこと

 

録画していてドラマ「海のはじまり」の最終回を見ました。

 

スタッフですが、脚本:生方美久 音楽:得田真裕 プロデュース:村瀬 健 という組み合わせの作品は、『silent』『いちばんすきな花』に続いて3作目です。

ふーさんはこの3作全て拝見しました。
 

その上で感じるのですが、こういう世界観が好きな方って一定数いるんですかはてなマーク

 

ちょっと私には理解できません。

 

3作とも「お粗末な話を、丁寧に作り込んだ風」な世界観です。

 

丁寧に作り込んだのではなく、あくまでも「丁寧に作り込んだ風」。

 

逐一神妙な感じに仕上げてますけど、まあまあ、矛盾だらけ。

そこは3作とも、似たり寄ったりです。

気に入らないなら見るなとおっしゃる方、そんなふうに言わないでください。

 

アラフィフ世代はドラマ全盛期に育っているのです。

なので、今でもドラマの視聴率を支えているのはまさにその世代です。

 

「ドラマを見る」という行為が、生活の一部になっている人がたくさんいる世代なので、たとえ面白いと感じていなくても、乗りかかった舟で見てしまう方も大勢いるんです。

 

そういった層は、多少つまらなくても最後まで見られるものなのです。

 

ふーさんも今50歳で、まさにその層に入ります。
 

だけど、もうこの脚本家の作品は、見ないかも。

 

本がヒドイので、演じる俳優さんが本当にお気の毒。

キャストはそれなりにいい俳優さんがキャスティングされてます。

むしろ俳優さんたちがいい作品にしようと奮闘されてるからこそ、何とかこちらも見てられますけど、3作品見て、何だか少し腹立たしい気持ちになりました。

 

例えば、今回水季を演じた古川琴音さん、個人的に大好きな女優さんなのですが、この水季の役柄設定のめちゃくちゃさかげんときたらありません。

 

簡単に挙げるだけでも

 

●夏君の将来を邪魔したくないと中絶を勝手に決める。

●他に好きな人ができたと一方的に夏をふる。

●中絶しきれず一人で育てると決め出産、シングルマザーになる。

●同じ職場の津野に恋ごころを抱き、デートまでしておきながら、海を一番に生きていくと決めたから、海のことを邪魔に思うようになったら嫌だからみたいなことを言って津野さんをふる。

●津野さんをふったクセに大変なときは彼を利用しまくり。

●夏を邪魔にしたくないと言っていたクセに、夏のマンションまで海と行き、そこで部屋から出てきた弥生を見てダッシュで立ち去る。

●自分が死んだら夏が海の面倒を見ると決めつけているのか、見たこともない夏の恋人や夏に手紙を残す。

 

これだけ挙げただけでも一体何がしたい女性なのか分かりません。

 

みんなから愛されている根拠のない自信はあるけど、水季さんは一人孤独に生きておられたんですね。

 

まあ、彼女の死後は彼女の思いどおりになってるみたいで、よかったですね(イヤミ)。

 

古川琴音さんが演じたからまだ何とか見ていられたのかもしれません。

 

水季の偏固な感じも、彼女だからまだハマってたのかも。

 

だって同年代の俳優で、例えば広瀬すずとかが水季を演じたら、もうさすがにギブアップ。

 

それにしても夏君、あんなふうにふられて、やっと弥生さんという新しい彼女ができてうまくいっていたのに、よくも海のことを選べましたね。

 

下ろせとも言ってないのに女のほうから中絶するといって別れを告げられ、隠れて出産し、急に数年後に「あなたが父親です」なんて言われたら腹が立つのが当然だし、到底認知など難しいと思うのですが、多少の迷いだけで、これといった疑問や怒りをほとんど表現せずに海を受け入れて、挙句の果ては三つ編みまで練習して編んじゃって、すごいです。

ふーさんが夏だったら、DNA鑑定ぐらいはさせてもらいます。

 

死んだら全部美しい思い出として許せるのかな、へえー。

もう、理解不能。

 

1回中絶して、子供が産めない体になったわけでもないのに、海と会ってすぐにお母さんになろうとする弥生の存在も謎。

 

子供を下ろした後悔やトラウマって、そんなところにつながっていくものなんでしょうかね。

 

かなり無理があります。

それに、夏と別れたクセに、なぜ弥生はその後も積極的に夏と海に関わろうとするんですか。

 

田中哲司さん扮する、一見とんでもない夏の実父も、実は結構思慮深い人間だったりする。(普通はこういう男はただのクズなんですけどあせる

 

それにしても海ちゃん、人見知りとかしないんですかね。

 

本当に誰にでも懐きますよね。

 

子供ってそんなに単純じゃないと思うんですけど。

 

そんなに誰にでも懐いていたら、誘拐されたりしちゃうから気をつけてね。

 

池松壮亮さんの演技も素晴らしいし、夏と弥生が別れるシーンもそれなりに泣けるように作られてました。

 

感動するのではなく「感動仕立て」。

 

めちゃくちゃお粗末であるにも関わらず妙に部分的に涙を誘ったりするので、キャラクター設定やストーリーの雑さに余計にモヤモヤするんです。

 

 

無駄にいい人しか出てこない優しい世界がお得意の、脚本:生方美久 音楽:得田真裕 プロデュース:村瀬 健 の組み合わせ作品。

ドラマはドラマなので現実離れしていても構わないんですけど、こういう現実離れはちょっともうお腹いっぱいでーす。

 

以上でーす。

 

またねスター