柴犬のガク

 

お空に旅立って2年になります

 

ガクは旅立った後も

いつもKのそばで彼女を見守り続けてきました

 

 

が、そろそろふたりはそれぞれのステージに

行くときを迎えていると互いに感じたようです

 

 

もう大丈夫だね

 

うん

いつも見守り光を当ててくれてありがとう

ガクに出会えて本当によかった

 

 

ふたりは大変もの分かりよく

その時を迎えようとしていました

 

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

 

甘くやさしい香りが切なく漂ってきました

 

 

金木犀の香りです

 

 

ガクは香りを追い

その香りにに鼻を押しつけ

 

わざとのように

生きている時と同じ毛並みを感じさせるように

Kカラダをすり寄せていきました

 

金木犀の花言葉は「 謙虚 」

 

金木犀の香りはKの心でもあり

ガクの心でもあったのかもしれない

 

 

謙虚であるばかりに素直な気持ちを抑えてしまったふたり

 

 

しかしガクはものわかりよく

お別れしたくはない自分に気づいた

 

 

本当はもっともっと一緒にいたい

 

 

甘く切ない金木犀の香りと

足元に漂うトチカガミの花が

 

 

ガクの複雑な気持ちを伝えていました

 

 

「 想うはあなた一人 」