柴犬のガク
お空に旅立って2年になります
ガクは旅立った後も
いつもKのそばで彼女を見守り続けてきました
が、そろそろふたりはそれぞれのステージに
行くときを迎えていると互いに感じたようです
もう大丈夫だね
うん
いつも見守り光を当ててくれてありがとう
ガクに出会えて本当によかった
ふたりは大変もの分かりよく
その時を迎えようとしていました
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甘くやさしい香りが切なく漂ってきました
金木犀の香りです
ガクは香りを追い
その香りにに鼻を押しつけ
わざとのように
生きている時と同じ毛並みを感じさせるように
Kにカラダをすり寄せていきました
金木犀の花言葉は「 謙虚 」
金木犀の香りはKの心でもあり
ガクの心でもあったのかもしれない
謙虚であるばかりに素直な気持ちを抑えてしまったふたり
しかしガクはものわかりよく
お別れしたくはない自分に気づいた
本当はもっともっと一緒にいたい
甘く切ない金木犀の香りと
足元に漂うトチカガミの花が
ガクの複雑な気持ちを伝えていました
「 想うはあなた一人 」