いま、彼のお母さまが闘病されています。
私と彼の関係に変化があった理由は、それが大きい。
もちろん、それだけではない。早かれ遅かれ、私への気持ちが冷める時期はきたと思う。
その予兆はあったから。
でも、それを後押ししたのが、彼のお母さまがガンになったこと。
去年の秋から闘病を続けられいる。自分の親が死にそうだと聞いて、不倫なんて平気で
する人はそういない、そう頭ではわかっている。
私は数年前に父をがんで亡くした。家族に病院がいて、しかも「ガン」っていうことであれば、
地に明日ついて生活できない、私はそれを経験した。
何とか長生きしてほしい、ガンなんかに負けないでほしい。
そのためならなんだってする。人に言えないこと、悪いことはしないから、お願いだから助けて!
そんな気持ちになった。たぶん、彼もそうなんだと思う。
不倫なんてしてるから、親が病気になった、こんなことはもうやめよう。
彼にそんな気持ちがおこっても仕方がない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そう、頭ではよくわかる。
余命宣告を受けている親、いつどうなるかわからない、そんな親を抱えた彼は、年末の仕事の話をしたとき、久しぶりに病状を語ってくれた。そして「先のことなんて考えたくない、余裕はない。いまは目の前のことだけ」。といった。
その気持ちがわかるから、私はなにも言えなかった。
でも、そういう「本音」を久しぶりに聞いた、悲しいけれど、なんかどこかで喜んだ自分がいた。
そういうプライベートなことを語ってくれたのがほんと久々だったから。
私に何かできることはない、でも、しんどいからこそ頼ってほしかった。
そういう存在だと思ってきた。でも、完全に彼は私との距離をおいた。
頼るどころか、私とのことは汚い、母親に言えない、解消したい関係、なかったことにしたい関係。
今までの積み重ねを全部否定された一年。
ただでさえ、奥さんに気を遣う立場、人に言えない影の存在、虚しさがありながらここまできた。それに加えて、とうとう存在を否定され、消された・・・・
お母さまのことがあるから、今はそう思うことで整理をつけようとしている。
こんな結末なら、もっと早く距離を置いてくれればよかったのに。
親の死を現実的に考えている彼の気持ち、父を亡くした私には痛いほどわかる。
だから、何もいえない。
本当は、この年末にいいたいことをぶつけるつもりでいた。でも、今日のタイミングで
事情を聞いたら、何もいえなくなった。
お正月、最後に旅行の計画があるらしい。その場所は以前私といったところ。
私にとってその場所は思い出の場所。
でも、彼にとってはそれを思い出すこともなく、今後その場所は母といった場所になる。
そうやって、私はどんどん消されていく・・・・・
この気持ちを彼にぶつけることは、今の彼に酷なんだろうか。
ひどいことされ続けた5年間、いいたいことは山のようにある。
今の彼の気持ちを考えずに、いいたいこと言えばいいのだろうか。
死ぬか生きるか、そんな次元で物事を考える彼に、、私の言葉は響かない。
でも、私だって生きるか死ぬかで考えてるんだ。41歳、来年はもう42歳。
子どもが産めるか、どうかもう瀬戸際。私は私で人生かかっている。だからこそ、
自分の人生を考えなくちゃいけない。
いいたいこと言ってすっきりしたい。人として間違っているだろうか・・・・・
「彼のせいでこの数年無駄にした」というのが本音。
でも、世間的には「そんな彼に付き合ったのはあんたでしょ?自業自得」っていわれるんだろうな。
とにかく、なくなった父のために、私は幸せにならなければならない。