一昨日の夕方がアルバイト初日だった「はず」のリュウくん。

ドキドキしながら勇んでバイト先へ行ったのに、なぜか10分も経たないうちに帰宅したという・・(爆)。

なんでも、「アルバイトの契約書の記入漏れしてた」とかなんとか(って何!? 爆)で、その日(一昨日)は「バイトができない(しちゃダメ)」と言われたので、早々に帰宅したリュウくんでした。

 

というわけで、一昨日は「幻のバイト初日」となりましたが(爆)。

昨日!リュウくんは再び(爆)、バイト先へ行き・・・。

無事働いてきました(祝祝)!!

なので昨日こそが「本当のバイト初日」だったと言えるでしょう。

ちなみに昨日は、シンタクラースが故郷?のスペインへ戻る日「という設定 笑」だったからか、バイト先でシンタクラースのお菓子を、たんまりもらって帰ってきたリュウくんです(笑)。

 

オランダでは、14歳くらいからアルバイト可能です。

とはいっても、14歳ってまだ中学生だし、なにより義務教育期間中。

ですから学業を優先させることが、大前提の必須条件。

当然、受け入れ先もそのあたりは心得たうえで、採用をしてくれていますし、シフトも学校が終わった後の2時間だけ等、きちんと考慮してくれているのが、親としても、非常にありがたいことです。

 

ちなみにリュウくんは、近所のスーパーでアルバイトをさせてもらっています。

スーパーでバイトしている子――それこそ中学生から大学生まで――は意外と多く、学生の「定番アルバイト先」とでも言いましょうか。

そこのスーパーでは、リュウくんのほかにも学生さんを雇っていますし、リュウくんのクラスメイトもいるそうです。

&リュウくんのクラスでアルバイトをしている子は、14歳だった去年より、15歳の今年のほうが、より増えたらしい。

VWO=大学進学クラスに籍を置いてる子たちって、両親が「裕福」、または「中流の上くらい」の家庭の子が多いです。

要するに、経済的(お金)だけでなく、明日の暮らしに困っていない、大きな住まいに衣類も飲食も十分にある、豊かな家庭ですね(「家庭環境と教育の高さはリンクしている」って言いますから。←余談ですが)。

 

それでも中学生のときからアルバイトをするのは、「お小遣いを稼ぐため」というより、「お金を稼ぐ経験を積むため」。

なので中高生のアルバイト時給は、とーっても低い=安く、同じ仕事内容でも、大学生のほうが、まだ時給は高いのですって。

たぶん、毎月あげてるお小遣いの額のほうが、アルバイトしていただくお給料より高いかもしれないのに(爆)。

 

それでも。

らぶさんと私は、子どもたちがアルバイトできる年齢に達したときから、子どもたちにアルバイトをしてほしいと思っていました。

理由は先にも書いたように、お金を稼ぐ経験を積んでほしいからです。

 

実はリュウくん、14歳のときはもちろん、つい数ヶ月前まで、私たちが「バイバーン(=Bijbaan。アルバイトのオランダ語版)しないの?」と言っても、「(アルバイトは)したくない」と、頑なに言っていたのに(爆)、ある日突然「今度の土曜日バイトの面接行ってくる」と言った!?と思ったら、「再来週からバイト始める=採用された」、みたいな流れで、あれよあれよという間に決まった次第(笑)。

しかも今のバイト先(スーパー)には、リュウくん自身が行って、バイトの申込用紙を書いて渡して→要するに、リュウくん自身で全部選び、アレンジして決めたことで、私たち(両親)が、「ここに行きなよ」と強要したり、押しつけたり等、一切していません。

時給の安さは十分承知(どこも似たようなものです)。

それでもリュウくんがバイトすると決めたのは、「働く経験を積むため」と、リュウくん本人の口から聞いたとき、母りよこは心から我が息子・リュウくんのことを誇らしく思いました。

 

そう、中高生のバイトは、「お金」よりも、「経験」のために、オランダでは長く存在し続けているシステム・・だと思います。

らぶさんも、「15歳のときくらい(40年近く前!)からいろんなバイトをしていた」そうなので。

たとえば実家が自営業だったら、家業の手伝いをすることだって、立派なアルバイトになりますよね。

 

そしてバイバーン=アルバイトとは違うのだけど、先月、明くんは、とある会社に「1日インターン」をしました。

これは学校の授業のカリキュラムで、毎年行われているそう。

このカリキュラムが素晴らしい!と(個人的に)思ったのは、インターン先を本人が決めて、コンタクトを取ったり、必要なら履歴書を書いて送付する等、生徒本人で全てアレンジすること。

明くんは、我が家のボイラーを設置してくれたおじさん(それとも「お兄さん?」 爆)のところへ、早朝(7時半)から夕方(5時近く)までいました。

帰りはおじさんが、明くんを家まで送り届けてくれたし、おじさんとは11年のおつきあいということもあり、おじさんは快く受け入れてくれました。

「もしアキラが興味あるんだったら、うちで週1働いてもいいよ」とまで言ってくれたし!

(明くんは現在13歳。中学2年生ですが、学校側も「アキラ本人が望むなら」、アルバイトを認めてくれています)

→そして断った明くん(爆)。

 

また、これも先月の話ですが、明くんは今通っている中学を卒業後、次に進む学校の見学に行きました(クラスの子全員対象)。

その時作った表札?みたいなもの↓。

おぉ、良くできてるじゃん!

彫金って言うのかな、明くんは「こういう作業↑は好き」と言ってます。

 

いずれにしても、中学生のときから「仕事」や「働くこと」について考えたり、実際に経験を積む機会がある。

このようなオランダの教育システムは、ホントに素晴らしいと思う!

 

これまた余談ですが(その2だね 笑)、明くんが作った表札(名札)は現在、リビングとダイニングの通り道(の壁際)に置いてる棚上に、飾り置いてます。

棚がある箇所は、毎日必ず、何度か通る道。

そこを通るたびに名札を目にすると、我が子どもたちが誇らしく成長している様がイメージされて、私の胸がじぃんと熱くなるような嬉しさと幸せと、喜びを感じるのです。