PTSD | 顔面神経麻痺でもごきげんに過ごす方法

顔面神経麻痺でもごきげんに過ごす方法

2017年に顔面神経麻痺(重度)を発症。後遺症を抱えながらもゆるーく不定期更新中(*ˊ꒳ˋ*)「自分だけじゃない」そんな風に思ってもらえたらと同じ悩みの人との輪を繋いでいます。
*T大病院でボトックス。再建手術は未定
*LINEで交流してます

骨盤骨折で入院23日目。



身体の痛みが取れてくるのに反比例して

強まってきた心理的な辛さと不調。


自分で思っている以上に

ダメージが大きかったみたい。


前回の記事でべそべそ弱音を吐いたら

コメントで優しいアドバイスをいただけて。


受けたアドバイスは早速実行です。



担当の医療ケースワーカーさんに

この辛さを何とかしたいと相談しました。



ケースワーカーさんは

転院のことや労災の手続きのこと

入院していて困ったこと

退院後の生活のこと

治療以外で困っていること全般を

サポートしてくれる頼もしい存在です。



ケースワーカーさんに話した

翌日の今日


精神科のドクターと心理士さんが

病室に訪ねてきてくれました。



担当医師や病棟の看護師には

言いにくいことでも話せるようにと


個室の面談室に移動してじっくりと

カウンセリングをしてくださいました。



あの日から今日までのこと

今の状況を回らない頭で

ぽつりぽつりと話す私。



時折り頷きながらじっと聞き取る2人。

 


話をしながらわかったのは

短い期間で一度に体験した

初めて尽くしのことに

自分でも受容し切れず

整理し切れていないこと。

 


事故、ショック、痛み、救急、手術、高度治療室、輸血、血圧低下、寝たきり、排泄問題、傷跡、入院長期化、先行不透明、不眠、不安、焦り、嘆き、無力感、非現実感…



色々なことが頭の中をよぎってグルグルして。。



上手く話せない私でしたが、

根気強く聞いてくれました。



一通り話を聞いてもらった結果。



慎重に言葉を選びながらも

精神科医の先生は静かに

「PTSDですね。辛かったですね」と。



ああ…。



PTSD、心的外傷ストレス障害。



(正確には発症1ヶ月未満だと

急性ストレス障害ASDとも)



良く聞く言葉だけど

自分がPTSDだなんて。



びっくりしましたが、

辛さの原因に道筋がついたことは勿論ですが

気持ちに寄り添ってもらえたことで

つかえていたものが

取れたような気がしました。



そうか…。



確かに私の状況は


*起きたことへの現実感がいまだに乏しい。

自分のこととして処理しきれない感覚。

これは自分の身に起きたこと。頭ではわかっているつもりけれど、気持ちが今一つ追いついていかない。


お腹に大きく付いてしまった

生々しい2本の大きな傷跡も

初めて見た時もショックを受けたというよりも

なんだか他人事のような気がして。。



*事故の瞬間の光景と痛みの感覚を繰り返し思い出してしまう。


その時にかかった一瞬の衝撃と

同時に骨盤が軋む音と感触が頭から

離れない。



※階段で起きた怪我なので、階段を使ったリハビリが怖い。特に大きな段差の下り。職場で起きた事故なので、同じ場所に立てるか不安。



*何がいけなかったんだろう、あの時ああしていれば、私が悪かったんだ、そればかり考えてしまう。天罰、なのかな。とか。無宗教なのに急にそんなことを考えたりしてしまう。



・過覚醒。ピークは越えたけれど続く不眠。眠剤は気休めで熟睡はできない。痛みで目が覚めることは無くなったはずなのに、それでも眠れない。

わずかな音にも過剰に反応してしまう。



・無気力。無力感。無価値観。

自分にできることがあまりにも少ない気がして

意欲が少しずつ低下して。



こんな感じだから

PTSDと告げられて

まさかと思いつつも

納得しました。



それを受けて、いただいた対処法は


自分の大切な人が同じ状況に陥ったと想定して

その人にかけてあげたい言葉を

自分にかけてあげること。



「あなたが悪いわけじゃないよ」

「大丈夫だよ」

「辛いよね。弱音を吐いたっていいんだよ」

「そばにいるよ、味方でいるよ」



辛い気持ちは辛いって認めて

吐き出すこと。



ほんの小さなことでいいから

ささやかな目標を作って

それを達成していくこと。



安心して良く眠れるように

安定剤と睡眠薬の力を借りること。



そんな感じで話が終わりました。



薬、早速処方してくれました。



折角うつが寛解に近づいて

減薬傾向だったのに

上塗りしてしまったみたいで

少し複雑な心境ですが、

怪我を治すのも長期戦。



元気になる力を借りるため

今夜から早速飲んでみます。



話を聞いてもらっている時に


つらくてもみんなつらいのは同じだし

我慢する以外何もできないと思っていた


と伝えたら

「大丈夫。できることはありますよ」

と言ってもらえて嬉しかったです。



思い切って打ち明けてみてよかった。



この病院の各科やスタッフが連携を取って

細やかな情報を共有して

より困っている患者の状態を

良くしてくれようとしてくれる

医療体制は素晴らしいと思いました。



この病院。

関わる人みなさん本当に良い方ばかりで

3週間を過ぎる入院生活で

人で嫌な思いをしたことがないって

結構凄いことな気がしています。



ここに限らず

顔面神経麻痺でかかっている

T大付属病院も6年間通って

各所で一度も嫌な思いをしたことがないので

もしかしたら私は医療運がいいのかもしれません。



ありがたい。



ちなみに、終わってから

看護師さんに聞いたのですが

このような支援体制は

「リエゾンチーム」という

体制らしいです。



「リエゾン」


私ははじめて聞いた言葉でした。



他の病院のサイトから引用すると

こういうことのようです。


“リエゾン”とはフランス語で「連携・橋渡し・つなぐ」を意味する言葉です。
精神科リエゾンチームは、身体疾患で入院中の患者さんが何らかの精神心理面の問題を抱えた場合に、精神医療と身体医療をつなぎ、担当各科の医師や看護師と「連携」しながら支援を行っています。



再三記事でも書いてきましたが

これってまさに私が顔面神経麻痺になって

最も辛かった時に喉から手が出る程

欲しいと思っていた支援です。



今の骨折も歩けなくなるわ

痛みが続くわ太ももは麻痺が出るわ

PTSDまで出るわで

十分つらいのですが、


精神的なダメージだけで比較したら

顔面神経麻痺の方が上だという気が

6年経った今でもしていますから…。



リエゾンとやらをあの時に

受けられたらよかったのにと思うし


今まさに真っ最中でどん底の人が

そんなサポートを受けられていたらいいな


本当にそう思います。



PTSDと言われた日に



リエゾンという言葉を知って。



リエゾン=繋ぐ、橋渡し



私も麻痺界のリエゾン的な存在で

いたいなと思ったのでした。



それにはまずはさておき

まずは自分が元気にならないとね。



体もだけれど、

それを支える心の健康が大切。



今夜は処方された薬を素直に飲んで

しっかり寝て心身を休めたいと思います。



復活します。



ゆっくりと、時間をかけて。




リハビリを頑張るという

目標を達成した私の

ご褒美の今日のおやつ。


これ美味しかったです!



スモールステップ達成で毎回ご褒美を

自分にあげてたら太りそうよね…。



活動量が普段より全然少ないから。



見た目太るのはまあ仕方ないけれど

1キロでも荷重が増えて

その分リハビリがキツくなるのだけは勘弁!



リハビリ本当にきついんだもの…(涙)