ご訪問ありがとうございます。

 

アナウンサーの井上真帆です。

「食事・声でなりたい自分を叶える」

「声・食・心」

をテーマに

ブログを綴っています。

 

食べることも

声を出すことも

当たり前のことではなく

特別なこと。

 

食べ物に感謝し

声をいつくしむ。

 

このブログは

私自身の羅針盤でもあります。

 

 

「宅録」「リモート収録」に関連して

マイナビニュースさんの記事に

ちょこっと登場しております。

ありがとうございます。

木村匡也&ホリプロ所属アナ、リモートナレーション録音に手応え「すごい現場」

 

相棒のマイクとともに

ナレーターの大御所

事務所の先輩方と

リモート収録に

参加させていただきました。

 

私が

自宅でのナレーション収録

「宅録(たくろく)」をはじめたのは

7年ほど前です。

 

きっかけは

古巣・富山テレビの番組

「Bすぽ」に

声を届けるためでした。

 

今回、

こうして取り上げていただいて

あらためて

富山のディレクターさん

富山や石川の制作会社さん

そして

富山テレビへの

想いが

こみあげてきました。

 

感謝を込めて

綴らせてください。

 

 

2013年秋。

私は

フリーアナウンサーという名の

フリーターでした。

 

『フリーアナウンサーとして挑戦する!』

といって、

富山テレビのアナウンサーを辞め

東京へ戻ってきたものの・・・

 

オーディションで選ばれることはなく

(書類さえ通らないことも)

アナウンサーとしては

ほぼ無収入。

 

社会人になってから8年間

「正社員」ではなく「契約」の

アナウンサーだったこともあり

貯金はわずかでした。

 

高すぎる東京のアパートの家賃の支払いや

引越し費用などで

あっという間に

底をつきそうな銀行の預金残高。

 

友達がオーナーシェフを務める

飲食店でアルバイトをさせてもらったりして

生活していました。

 

そんな中

唯一

「アナウンサー」として活動できたのが

『宅録(たくろく)』でした。

 

 

富山テレビ時代に

私は「Bすぽ」という

富山のアスリートを紹介するミニ番組の

ナレーションを

担当させていただいていました。

 

担当番組を持っているにも関わらず

「局を辞める」と

無責任な報告をした私。

 

番組ナレーションの後任は

きっと局アナのどなたかが

担当するのだろうと

想像していました。

 

でも・・・

 

番組の制作に携わる

カメラマンさんや

ディレクターさんが

 

『Bすぽのナレーションは

今後も井上でいきたい』

 

おっしゃってくださったのです。

 

それも

『わずかだけど

ナレーション料も支払うから

頼むよ』

とまで

おっしゃってくださいました。

(制作会社さんにとっては

局アナでナレーションをつけていたので

『ナレーター費』はかかっていませんでした。)

 

「そうはいっても

辞めるアナウンサーの声は

使ってもらえないだろう・・・」

そんなちっぽけなプライドをよそに

局の方も

私の声を使うことを

歓迎してくださいました。

 

もう・・・

 

感謝しかありませんでした。

 

その時の気持ちを思い出すと

今でも

こみあげてくるものがあります。

 

その言葉が

嬉しくて嬉しくて

 

とにかく

期待にこたえたい

 

東京に行っても

富山に声を届けたい。

 

そんな想いから

私の「宅録」が

始まりました。

 

技術さんやカメラマンさんに教えていただき

テレビの放送にも対応できるマイクを用意。

 

自宅に録音ブースを作ることはできなかったので

クローゼットの中で収録したり

マイクを分厚い布で囲って収録したり

ディレクターさんとも相談しながら

色んな方法を試して

「宅録」で

ナレーションを

納品するようになりました。

 

「Bすぽ」でのナレーション納品をきっかけに

別の番組や

ご縁のあった石川県の制作会社さんの

番組にも携わらせていただきました。

 

こうして完成した番組やVTRを

実績としてPRできるようになり

東京でフリーのディレクターさんとも

お仕事をさせていただきました。

 

他にも

個人的につながった企業さんの

動画制作に携わったり、

声の発注をいただけるようになったり・・・。

 

私にとって

宅録は

フリーアナウンサーとしての「原点」です。

 

 

あの時があったから、

今、

声の仕事が続けられています。

 

あの時がなかったら

私は

声の仕事を

あきらめていたかもしれません。

 

 

富山のディレクターさん

局の関係者の方

そして

富山の視聴者の皆様

 

ありがとうございます。

 

なかなか恩返しはできないけれど

 

これからも

 

見守っていただけたら

 

嬉しいです。

 

 

最後まで読んでくださって

ありがとうございました。