実は今週は体がとてもキツくて
というか体は元気なんだけど心が追い付かない感じと言うか…
ちゃんと寝ているのに眠くて眠くて😪そして何事にもあまりやる気が起きず…(まあ、夕御飯を見てもらえればわかると思いますが
)
昨日も台所は片付いていたのに夕御飯作る気になれずガストの宅配を頼みました。
この心の疲労感のようなものは何だろう?いよいよ来たか、更年期、と昨日までは思っていましたが今朝、ああそうだった、としっくり来ました。
今週の始めに北海道に住んでいた伯母が亡くなりました。もともと体が弱い伯母でしたがそれなりに元気に過ごしていました。突然のことでした。
高齢になったことやいろいろなタイミングが重なり数年前に息子夫婦が住んでいる北海道に引っ越しました。
こういうことをブログに書くのはどうかとも思ったのだけど、大好きな伯母との大切な思い出を書きたくなりました。
私が靴下を編めるようになったのも、料理が好きなのも伯母の影響がとても大きいです。
伯母の家族は私が小さい頃から同じ敷地内に住んでいて、家に人を集めて主に機械編みの編み物を教えていました。
生まれつき心臓に持病がありたびたび発作を起こしていて運動などはほとんど出来ずに育ったようでしたが、40代の頃に東京の大きな病院で手術を受けました。それからはとても元気になり、亡くなった年齢も長生きの方だと思います。
あまり運動などはしなかった代わりに編み物や裁縫などをやっていたのだと思います。
手術をして元気になってからは海外旅行も大好きで、伯父と特にヨーロッパ方面にはよく行っていました。
スペインで夜遅くまでフラメンコを見ていて伯父に体調を心配されて怒られたことや、シンガポールは香辛料がたくさん売っていてよかったことなどいろいろな話をしてくれました。
歳の割には洋風の物が好きで、冷蔵庫にはチーズケーキを作るためのクリームチーズが何箱も入っていたり、お世話になった人へとアップルパイを焼いたり、私がサフランのリゾットを作ろうかなと言うと、大分県に行ったときに買った国産のサフランがあるから少し持っていきな、と持たせてくれたり。今の季節には生のグリンピースを買ってきてご飯を炊くとものすごく美味しいんだよね~と言ってグリンピースを探したり。
朝はアップルティーに庭のハーブを🌿入れてホットサンドと食べるのが大好きだとも言っていました。
私が持っているホットサンドメーカーは伯母とお揃いです![]()
小諸七兵衛のお蕎麦が美味しいと教えてくれたのも伯母でした。
東日本大震災の計画停電の時には一人では不安だとよく実家に来ていたのですが、その時には一緒に靴下を編みました。メリヤスはぎがなかなか出来るよにならなくて家にまで押し掛けて何度も教えてもらいました。
毛糸を一緒に買いにいったこともありました。
パッチワークを始めてミシンをまだ買っていなかった頃は伯母に借りていたこともありました。
絵を描くこともとても好きでボタニカルアートを習っていました。
お嬢様でか弱そうだけど、たまにはビールをぐいっと飲み干したり、寝る前にはホットワインを飲むこともある意外とおちゃめなことをするとてもおしゃれな伯母でした。
私が入院中は母がオムツやミルクなどを買いに出掛けなければならないときにはこちびまんじゅうを見ていてくれて、退院してきてからも私も疲れるだろうからと遊びにおいでといつも言ってくれていました。
実家に行くとすぐに来てくれてこちびまんじゅうと一緒に遊んでくれていました。
本当にとても可愛がってくれて遊びに行くたびにこちびまんじゅうに何着も洋服を買っておいてくれて、ニコニコしながら、
「これ、こちびまんじゅうちゃんに絶対似合うと思って」
と渡してくれました。
編み物や裁縫、料理が好きなことやヨーロッパが好きなこと、BSの番組の「小さな村の物語イタリア」が好きで毎週楽しみに見ていることなど私も伯母にとても似ているなと思うところがたくさんあり、だからなのかとても影響を受けた気がしています。
ここ2年くらいは北海道に住んでいたとはいえ、それまでは生まれてからずっとすぐそばにいた人で。
正直自分でもこんなにダメージを受けていることにも驚いているし、まだ亡くなったことに全然向き合えずにいます。
電話したらいつものように、はいはい、と出てくれそうで。
無意識に意識をそらしているのか泣くことも出来ないどころかそのことを考えることから避けて普通に過ごしていました。
もう話せないのか、あの声を聞けないのかと思うと信じられなくて。
「コロナが落ち着いたらみんなで北海道においで。」
「死ぬ前にもう一回栃木に行きたいよね」
どちらも叶いませんでした。
でも、
「私は死ぬのは怖くないの。みんな帰ってこないんだからいいところなんだよ。」
と言っていた伯母。
みんなが泣いてるのを見て、いつものように
「おーやだ❗
」
と肩をすくめてペロッと舌を出して笑っているような気もします。
たくさんたくさんありがとう。