重荷とともに思うに

＜ 重 荷 と と も に 思 う に … ＞


古いPCのモニタを捨てた。

ひと抱えもある真空管のディスプレイだ。

重量は27キロ。

メーカーに回収を依頼し、

処理料を振り込むと

「エコゆうぱっく」の伝票が届いた。


梱包は、厚手のビニール袋２枚重ねで

いいとのことだが、少し不安を感じた。

「こんな重いものを郵送しても
　大丈夫だろうか？」

郵便局に電話で集荷を依頼する際に

尋ねると窓口の女性はこう答えた。

「30キロまでなら大丈夫ですよ」


しばらくして集荷にやってきたのは

お年を召した男性だった。

27キロの重荷をひとりで抱え

自宅のある3階から階段を

降りられるようには

とても見えない。

「こんな重いもの持つと
　腰をやっちゃいますよね」

僕がそう冗談を言うと、男性はこう返した。

「はい。もうやられちゃってるんですよ」


運ぶのを手伝うことにした。

感謝された。



引越しの整理が大詰めを迎えています。

要らないものを袋に詰めては捨て

大型の家具もいくつか処分しました。

ガランとした部屋にダンボールが

積み上がっています。


ほとんどの荷物を片付けたのに

意外と普通に生活できるんですよね。

不要品がたくさんあったんですね。



捨てる重荷あれば

背負う重荷あり。


引越しまであと数日です。



写真は、ピーマンです。

少し前にiPhone6で撮りました。




#ファインダー越しの私の世界
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